アメリカの戦争(対テロ戦)



アメリカの戦争(対テロ戦)

ニューヨークのテロ以来のアメリカのスタンスが、状況によって、都合よく変
化している。
ブッシュ大統領が、最初にアフガンに進攻する時、彼は「これは、戦争だ」と
明言したにもかかわらず、アルカイダ兵と思われる人物を拘束した時は、
「これは、テロニ対する戦いで、戦争ではない」と言い、国際法上の捕虜とし
ての扱いを逸脱した。
最近になってアメリカ軍の輸送ヘリが撃墜された時のコメントでは、再び「
戦争だ」と言っている。
私は、細かい英語のニュアンスは、解らないが、同じ英語圏のイギリスの、B
BCが、不快感を表明(捕虜の件)していたので、やはり、日本のニュースの
翻訳が違う訳でもないようだ。

今回のニューヨークでのテロは、第二次大戦以降、初めての直接アメリカ本土
を攻撃された。それまでのアメリカは、他の国や地域に出向いて戦争をし、決
して自国のなかにはダメージは無かった。
しかし、今回は完全な被害者である。
ごく普通に、日常を暮らす市民が多数殺された。「許せない!」私も同感だ。
だから、報復に出る。心情的には良く分かる・・・が、だからと言って、国際
法を守らず、なんでもやって良いかといえば、NOである。

常々、アメリカは、世界の警察官だと言っている。それが正しいかどうかはさ
ておき、自称警察官ならば、世界で決めた法律を遵守しなければならないはず
だろう。
正義と言う言葉は、アメリカの為だけにあるのではないのだから。




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