おおむね賛成・・・だけど(有事3法案問題)



おおむね賛成・・・だけど(有事3法案問題)

4月16日、政府は臨時閣議で有事3法案を決めた。
法案の内容は、ニュースや新聞で、詳しく書かれているので割愛するが、メデ
ィアの多くに、「何故今?」という論調が目立った。
16日のニュースステーションでは、久米氏が、そのコメントの後に、「いま
さらロシアから攻めてくるとも思えないし、来るとしたら北朝鮮からのテポド
ンぐらいでしょうし・・・」と言った。
オイオイ、テポドンぐらいって、全然脅威に感じていないとしたら、平和ボケ
もいいとこだぞ、大体今回の有事法制の仮想敵国は、ロシアではなく、北朝鮮
を想定していることぐらい、毎日ニュースを発信している当事者だったらわか
るだろう。
この法案の、反対の立場の補足のコメントなのだろうが、そんなトンチンカン
な事を言っているから、自民党になめられまくるんだよ。

私は、今回の法案は、おおむね賛成だ。
というのは、現状の自衛隊法では、日本に何かが侵略しようと思ったら、守り
きれないからだ。
リベラルを自称する人は、何かにつけて憲法9条を盾に自衛隊の存在を、鬼っ
子のように言うが、自らの国を守ると言う考え方は、戦争賛美でも何でもない
当たり前の事だと私は思う。
だから、日米ガイドラインなどと言うものは根本から見直し、(これがあるか
ら、アメリカの属国に成り下がっている)自衛権をきちんと行使できるように
法制化する事は、大切な事だと思う・・・が、しかし、今回の政府のやり方は、
いけない。小泉首相の父親から問題だかなんだか知らないが、こうした重要な
問題は、きちんとした説明や、ディスカッションがあった上で進めていかなけ
れば、コンセンサスが得られない。
先の「何故、今、」の答えは簡単である。
カウンターバランスである社民党が、今、ボロボロ状態で、また、ここ何代か
の首相の中で一番の支持率の小泉政権でなら、何でも通しやすいと、自民党が
考えたからだ。
しかしこれでは、火事場泥棒みたいで私は嫌いだ。
大事な事は、きちんと話そう。国民の権利も制限する法案なだけに、ブリーフ
ィングするべきだろう。
それをやらないで、数で押し切るような政治からは、もう、私達はうんざりし
ているのだから、

                                                         2002/4/17





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