イマジンが放送禁止になった国



イマジンが放送禁止になった国(イラク自衛隊派遣問題)


ニューヨークのテロ以降、(今はどうか知らないが)アメリカ
では、あの、ジョンレノンのイマジンが放送禁止になった。
イマジンの歌詞がテロに国民が一丸となって立ち向かうという
時節にそぐわないという理由からだった。
なぜ、今ごろそんなことを敢えて書こうとしているかと言うと
自由の国で「マスメディアの報道、言論の自由」が、その時、
崩壊した事を、見つめて欲しいからだ。
他方で、日本国内のニュースで、昨日こんな事があった。
外務省が、イラクで亡くなった奥氏らの遺体の写真を載せた、
週刊現代に対し厳重抗議及び回収要請をしたと言う事だ。
遺族に対する配慮だというが、実際現代を読んで見ると、写真
そのものより、その記事内容に嫌悪感を表しているように思え
てならない。記事では無策の政府や小泉総理批判が展開してい
た。そして、この写真を総理自身直視せよと書いていた。
しかし、政府は、多くの国民が、自衛隊派兵の問題を自分の事
のように直視されたら、小泉総理の無策が、より浮き彫りにな
ってしまい都合が悪い。だから、遺族に配慮という聞こえの良
い理由で、講談社に圧力をかける。
皮肉な事にイマジンが放送禁止になった国への顔色うかがいの、
今回の派兵のために、この国でも報道、言論に、規制ともつか
ない規制をかけてきている。
そして今日、総理が初めて国民に今回のイラク派兵の説明をす
るという。
はっきりとした国民への説明無しに、ここまでやってきたのだ
から、さぞや綿密な内容になるだろうと、私は期待しているの
だが・・・
今日また小泉総理が、「テロリストの温床をなんたら・・・」
と、おばかなオウムのように言ったとしたら、いよいよ、この
国は、終末に向かって突き進んでいるとしか思えない。
どうせ大儀などないのだから、それなら、「今、日本はアメリ
カの軍事力の傘の下でしか生きてゆく道は無いんです。だから
彼らの言う事を聞くしか無いんです。」ぐらいの本音で語って
欲しいものだ。
そこまで言って頂けるのなら、まだ、少しは納得しよう。
そして同時に、「この派兵によって、国内でテロがあったとし
ても、それは、派兵を決めた政府及び、総理の責任であり、そ
の政府を支持した国民の責任なのだから、痛みを伴うのはしか
たがない。」と言ってもらいたい。
どうなりますのやら・・・・


さて、後3ヶ月もして、日本でもイマジンが聞けなくなったら
どうしよう?

私の尊敬するシンガー綾戸智絵さんが、ニューヨークのテロの
後、日本のテレビ番組で「こんな時だから・・・」とイマジン
を唄っていらした。
その時、唄の力を再認識した。
もし、イマジンが放送禁止になったら、道端で、駅で、ありと
あらゆる所で、みんなが声に出して唄ってみよう。
唄の力を信じて・・・
そんな反対運動で変わって欲しいなあ、世の中が・・・

                                          2003/12/9   M










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