華氏911(自由と民主主義の国のメディア)



華氏911(自由と民主主義の国のメディア)


いまさらなにを、と言われてしまいそうだが、先日やっと「華
氏911」という映画を見た。正直言って、ずっと見たい映画
だったのだが、見れないでいた。
見終わって、ずっと前、TVでコメンテーターやアナウンサー
が評していた言葉を思い出した。
「編集がすごいですね、意図して編集すれば、大統領もこんな
に違って見えるんですね。でも偏ってますますね。」
わたしは、その時まだ見ていなかったので、それに対しては、
なんとも感じなかったのだが、映画を見たから言おう。
「おまえらアホや」
あの映画を見たかぎり、編集テクニックで煽っているのは、
マイケルムーアの洒落の部分で、本当に伝えたいことは、きっ
ちり見せてくれているじゃないか。
それを、その程度のコメントしか出来ないのは、バカだから?
それとも圧力がかかるから?
今、発売されているフライデー(だったかな)で、日本の選挙
のときに、どのテレビ局にどの政党が、幾ら使ってCMを流し
たかというデータが出ていたが、各局しっかり自民党から、C
Mをもらっている事を考えたら、ブッシュ大好き小泉の手前、
マイケルムーアが正しいとはいえないものね。
いつの世の中にも、カウンターバランスという力が大切で、つ
ねに権力を持つものに対して「違うのではないか」という声を
あげなければ、力あるものの思い通りになってしまう。
そういう意味では、アメリカに残された唯一のカウンターバラ
ンスが、マイケルムーアであり、(アメリカのテレビでイラク
進攻に反対を唱えたニュースのアンカーはクビになった)
せめて、日本では、もう少し政府に迎合しないコメントが聞こ
えたら嬉しいのだが・・・
とても残念なことに、アメリカも日本も、メディアの自由は、
もはや無くなっている。
それなのに何故、みんな新聞や、テレビを信じるのだろう。
私は声を大にして言いたい「マイケルムーア万歳!」
たとえ彼が言う事が誇張だったとしても、その精神こそ、自由
と民主主義の国のメディアの姿だろう。

                                          2005.1.20  M






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