原爆被爆者への差別
原爆被爆者への差別
先日、私がプライベートにやらせていただいているインターネ
ットTVのゲストに、被爆者二世である女優さんに来て頂いた。
そこで初めて知った事だったのだが、戦後、彼女の父親は、被
爆者手帳を受け取ることを拒否し続けたのだそうだ。
なぜならば、戦後の長崎には、被爆者に対する差別が起こって
いたからだそうだ。
長崎に原爆が投下された1945年当時は、新型爆弾ということで
詳細が一般市民に知らされることがなかった。
だから、被爆者の白血病などの症状が伝染するのではないか、
と危惧されたことが、始まりだったのかもしれない。
しかし、戦後数十年経っても、就職できない、結婚できないと
いった被爆者に対する差別が続いた。
被爆した彼女の父親も、被爆者手帳を受け取ると、世間に、自
分が被爆者だということが解ってしまうから、それを恐れ、家
族である彼女とその姉にも言わず、20年以上受けとらなかっ
たという。
被爆したと言う耐え難い被害の上に、さらに差別と言う被害を
受けている彼らの現実を、東京で戦後生まれた私は、今回の事
で初めて知る事となったのだが、今尚生きておられる被爆者の
方々の本当の戦後は、いったいいつになったら来るのだろうか。
2005/3/13 M
ご意見、ご感想をぜひメールでお寄せ下さい。hishida@gol.com
Back to MainPage