ブラックコメディ再演を観る(15 Feb.96)

はねちゃんこと羽田惠理香の初舞台である「ブラックコメディ」の再演が銀座博品館劇場で上演されているため、なんとか時間を見つくろって出かけた。
Mac World Expo/TOKYOを控えていたり、その他にも数多くの進行中の企画を抱え、妙に忙しいため、果たして舞台を観に行けるのかなぁと不安であったりして、全然チケットを押さえていなかった。取り敢えず、博品館に電話したところ、楽日以外はまだ若干席が残っているということであった。土曜日は14時からの上演であり、ハッキリ言ってその時間までに自宅のある立川から銀座まで行く自信はない。19時30分からの時を狙うしかないなと思った。そこで、なんとか時間をやりくりした結果、15日木曜日に観に行けることになった。
南少(南青山少女歌劇団)の子のインタビュー記事のテープ起こしを終え、大雑把な構成を決めたところで、18時20分過ぎ。続きは帰ってからにしてと出かける。新橋の駅に着いたのが18時45分。まずは博品館のチケット売り場に行って当日券を購入。当日券の残りは約10枚ほど。O列が空いていたので、その通路脇の席を押さえる。これで一安心。
腹が減ってはなんとやらで、近場のマクドナルドへ行き、500円のバリューセットを食べる。
タバコが切れていることを思い出し、自動販売機を求めて銀座の街を放浪。最近は社内ではもっぱらパイプスモーキングのため、シガレットを切らしていることが多い。自販機を見つけるが、Long Peaceがない。Peace Lightなんていうのは邪道だ。ウロウロするうちにタバコ屋を発見。無事Long Peaceを入手。本当はShort Peaceや缶入りPeaceの方がよろしいのだが、両切りタバコは結構ハードである。シガーやシガリロを吸うこともあるが、パイプスモーキングの方が好きだ。ブライヤーの新しいパイプが欲しいのだが。家ではメシァムのパイプを愛用。最近ようやく色が付きつつある。
タバコを手に入れたので、次に差し入れを調達に走る。やはり手ぶらはまずいでしょう(笑)。結局、鉢植えの花を購入。たまたま見つけたのであるが、この花の名前が「エリカ」という。スペルはERICA。ヨーロッパ産の花らしい。お土産としてはなかなかかな。
そうこうするうちに19時20分になったので、博品館へ行く。エレベーターで劇場まで上がり、ロビーで一服。
約3分ほどおしてスタート。僕の隣の席は空いたままだったので、ゆったりと座れて観れたのはラッキーであった。今回の観客もよく笑う。結構舞台に反応。
はねちゃんはああいう頭の弱そうというか頭の不自由な女の子は手慣れたものですね。そういえば、蛍も含め、そんな役回りばかりだなぁ。なかなか深窓の令嬢なんて役は回ってこないですね。

終演後、そこそこ人が出ていったところでおもむろにロビーへ。どっかで観たことのあるご婦人がいるなぁと思ったら、はねちゃんの御御堂であった。ロビーにはまだまだ観客がいたので、そのままソファーに座り込んで一服。そうこうしているうちに、マネージャーの池田さんがロビーに登場。見つかってしまう。
「まいど。ちょっと待っててね」
「はいな」
てなわけで、読みかけの文庫本を読みながら待つことしばし。ロビーの観客も減り、博品館の係員に聞かれる。
「どなたか出演者の方とお待ち合わせですか?」
「えっと、羽田さんですけど」
しかし、改まったときには「はねちゃん」ではなく、「羽田(惠理香)さん」と言ってしまう私。尾木プロなんかに電話しても「羽田惠理香さんの件なんですが」などと電話しているもんなぁ。まぁ池田さんが電話に出れば「はねちゃん」とか「はね」とか呼んでいるけど。
「お客さまのお名前は?」
「野村です」
「少々お待ちください」
と係員が呼びに行こうとしたところに池田さん登場。
「野村さん、お待ちどう。いいよ」
てなわけで楽屋へ。

私:こんにちは、はねちゃん。
は:野村さん、お元気でした? なんか久し振りですよね。
私:年末のライブ以来だからさ
は:もう2カ月になりますね。じゃぁ、野村さんとは今年初めて会うんだ。明けましておめでとうございます(笑)。
私:はいはい、おめでとう。今年もよろしくお願いします(笑)。
は:こちらこそよろしくお願いします。
バレンタインデーも過ぎているのに、新年のあいさつをしている私たち(笑)。
私:今までは最低でも1カ月に1回は会っていたからねぇ。
は:そうですよねぇ。2カ月も会わないなんてなかったですもん。
はねちゃんの楽屋は真屋順子や麻丘めぐみと一緒。真屋さんは化粧を落すと本当にその辺にいるおばさんみたいだ。麻丘めぐみはやっぱりいい女ですなぁ。我々の世代には麻丘めぐみって言うと、こうなんとも言えない、甘酸っぱい思い入れがあるんだよなぁ。
私:はねちゃんに差し入れがあるんだな。
は:えっ、なんですか?
私:花なんだけど、食べる物の方が良かったかな?
は:ううん、そんなことないですよ。かわいいお花。これって鉢植えですか? 鉢植えの花欲しかったの。
私:この花の名前はねぇ、エリカっていうんだ。
は:あっ、本当だ。書いてある。なかなかいい名前ですね(笑)。
池:野村さんさぁ、何回か電話入れたんだけど、あんたつかまんないねぇ。取材で出かけてるとか、そんなんばっか。
私:あれ、そう? 徹夜明けで家で寝ていて会社にまだ出てきていないか、出勤途中だと思うんだけどな。そういうときは携帯に電話してよ。
池:うん、そうするわ。でさぁ、例の件だけど社長からOK出たから。
私:それはよかった。じゃぁ、こっちでも細かく詰めるから。
池:そっちはそっちで準備進めてってよ。
私:はねちゃん自身の意見も取り込んでいきたいし。
は:うん、私もせっかくだから中途半端にしたくないから。
池:そいじゃ、また連絡するね。
私:へいへい、よろしく。じゃ、はねちゃん、お疲れさま。またね。
は:お疲れさまでした。また近いうちに。

私は編集部に戻り、書きかけの南少のインタビュー原稿を書くのであった。ああ、そういえば、生稲のアッコちゃんの原稿も書かないといけないのだ。夜は更けていく。


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