時間が止まる
時間が止まったらなぁ。
なんて事は誰でも一度は考えたことがあるだろう。
時間が止まればなんでもできる。
それこそエロエロでも、金儲けでも、気に入らないやつを殴り倒す等エトセトラ。
しかし、突き詰めて考えたことがある人はいるだろうか。
時間が止まるとはどう言うことなのかを。
ここでは、自分だけは時間が止まると言う枠から外れて自由な存在であると仮定して考えてみる。
動きを止めると言うこととは?
歩いていた人間が止まり、自動車も止り、鳥も飛んでいる途中で止まる。
こんなのがイメージされるだろう。
ビルから飛び下りた人間は途中で止まったり。地面にぶつかった瞬間なら脳みそやその他が飛び散りつつも制止している状態である。
歩いていた人間を止めると言うことを考えてみよう。
歩いている人間の前に大柄なヤクザが立ちふさがれば、まず間違いなく歩いている人間は止まる。これは歩いている人間の自主性。自らの行動停止である。
逆に後ろや前からプロレスラーが羽交い締めにすれば止まる。これは他者による制動である。
時間が止まると言うのは全てが動きを止めると言うことだから、第三者の介入。それもとても大きな介入によって起こされることであるから。
プロレスラーと同じ力と考えていい。
つまり、そこそこの力があれば歩行者を止めることは可能である。
自動車を止めるにあたっては、想像は付くがそれプロレスラー以上の力が必要になる。
走行する自動車の前に検問があれば、そこで自動車は停止する。これは自主的なもの。
走行する自動車の正面に落石があっても、自主的なもの。
後ろや前にプロレスラーが現れて羽交い締めにしようにも、時速40キロで走っている自動車を止めようとしても無理だ。
プロレスラーでも確実に死んでしまうだろう。しなないかもだが。
正面からダンプが突っ込めば止まるだろうが、自動車も運転手も命を失うだろう。
つまり、巨大な力だけではなく、微妙な力も必要と言うわけだ。
落下する人間もしかり。体重かける落下速度のエネルギーは膨大だ。
ビルの5階から落下する人間を受け止めたりすれば、受け止めた人間の腰骨は砕けちるし、命も散る。
凄いエネルギーである。
そのエネルギーを帳消しにして、なおかつ、慣性と重力に逆らう。それが時間が止まると言うことである。
そう考えると、自分以外が制止した状態と言うのはとんでもないことである。
あらゆる存在が直前の運動エネルギー並びに重力の影響を打ち消され、制止している状態である。
そんなとんでもない力で物体がみな止まっている状態で自分が動くことができるであろうか。否!できない。
無理である。
空気と言う、高速度で移動中でなければ、ほぼ意識することのない存在すら、動くことを封じられている世界である。
自分が動くことが可能でも。自分の回りのもの全てが膨大なエネルギーにより制止しているのだ。
動けるわけがない。
さらに、呼吸すらできない。
呼吸をしても空気は肺の中に入ってこないし。
肺を膨らまそうにも胸が動かないはずである。呼吸は胸の筋肉が伸縮して肺を動かし空気を出し入れするが、自分の身体の回りには動きを完全に止めた空気が存在している。
胸は膨らまない。
「やったー!時間が止まった!」
と思ってしばらくすると。とんでもない苦痛が自分を襲うことになる。
まばたきも空気抵抗でできず、呼吸もできす。
腕も、足も動かない。
一切の動きが取れないのだ。
脳だけは動く。
自分の中での思考と感情は存在するが、動けないのだ。
「金縛りじゃん」
そう、金縛り状態である。
もはや金縛り以外のなにものでもない。
呼吸ができず顔面蒼白。迫りくる死に恐怖し。なにもできずに朽ちて行く。
それが時間が止まると言うことである。
「このまま二人の時間が止まればいいのに」
こんなセリフをドラマや漫画の中、あまつさえ実際に聞くこともあるが、止まって見ろ。それは地獄だ。
そんな風に思う。
時間が止まり、観察者である自分が死んだ後、時間はおもむろに動くのであろう。観察者が居ないから何時間止まったのか、何年間止まったのかはわからないが。
動きだすだろう。
そして、観察者は死んでいるわけで。回りから見れば、これは突然死と言うことになる。
もちろん、観察者の内部は時間が動いているので数千年経っていれば時間が動きだした瞬間に塵となって消し飛ぶだろうし。
数分間なら極普通の突然死だし。
数カ月なら程よく醗酵並びに腐敗するわけで。これは回りにとって迷惑だろう。
だが、現実問題。目の前の人間が突然腐敗するって言う現象は古今東西今迄聞いたことがないから却下。
恐らく、観察者が死ぬと同時に時間は動きだしているのだろう。
勝手なストーリー(まとまらなくなったので逃げ)
「時間とまんねーかなぁ・・・そしたらうひゃひゃのウケケなのに」
「お前もまた馬鹿な想像してんなぁ」
「目の前のおねーちゃん触り放題だぜ!」
「くだんねーなー!っていいつつ、いいけどなぁ♪」
「だろ!!!」
「そうだ・・・」
あ、時間が止まってる。
みんな。
すげぇ!飛行機止まってるし!
ん。動かねぇ。腕。つか、息できねーし!!!
むがが!
く・くりし・・・
「・・・よなー!たまんねーよ。って!おい!」
ばったり。
「なに倒れてんだよ!つか、死んでるじゃん!」
とまぁ、こんな感じじゃないかと思うのである。
ま、時間が止まるって概念と物体が止まるって言う概念を一緒にしてるのは間違いかもしれないが、これもひとつのアプローチと思ってもらいたいのである。
暇があれば、物体運動エネルギ−ではなく。時間が止まると言うことを検証してみたい。