1861年から1865年にかけて戦われたアメリカ南北戦争の全期間を扱った戦略規模のゲームである。地図は大型のもの2枚で、当時戦場となった地域をすべてカバーしている。真ん中にミシシッピ河が流れ、この河の支配が史実と同様、戦略上極めて重要となる。ちなみにワシントンとリッチモンドとの距離は5ヘクスである。また、北軍所属の州は青色、南軍所属の州は灰色で色分けされているので、南北戦争についてなじみの薄い日本のゲーマーにも分かりやすい。
陸軍部隊は、戦力ポイントで表され、1戦力が約5000人に相当し、さらに、この部隊を指揮する指揮官駒がある。19世紀以前の戦争を扱った他のゲームと同様、このゲームでも指揮官の能力が戦闘に与える影響は絶大である。命令ポイントを消費しながら作戦するこのゲームで、リー将軍の率先能力2は非常に重宝する。対する北軍競技者は、戦争初期の無能な指揮官に泣かされたリンカーン大統領の苦労を嫌と言うほど思い知るだろう。海軍部隊は、数隻をまとめて1駒としている。甲鉄艦には艦名も記されているので、モニター対バージニアの戦いを再現できるかもしれない。
ルールは簡単とは言い難く、手軽にできるゲームではないが、南北戦争の全体像をとらえた好ゲームである。
