読む・聴く・観る  アメリカ南北戦争
《完全版》



                          山内 克介



 本記事は、GameJournal 誌第59号:「南北戦争」特集号(2000年2月刊)に一部掲載されたものです。しかし、ページの穴埋めに急遽依頼された為に、僅か一週間で執筆、その上、字数が大幅にオーバーし、半分以上文面をGJ誌編集部の方で割愛されてしまいました。そこで、掲載されなかった部分を含め、その後補完したものを追加しまして、GJ誌編集長井村さんの快諾の下、当ホームページを利用して、発表させていただくものです。




 日本ではマイナーなアメリカ南北戦争だが、探せば結構日本でも手に入る資料は多い。かく言う筆者も1992年1月16日からNHK教育で9回に渡って放送された海外ドキュメンタリー「アメリカ南北戦争」を観て以来、すっかり南北戦争の歴史に惚れ込んで、これまでに以下の日本語資料にあたることができた。
 そこで南北戦争に興味を抱いた方の為に筆者が知り得た範囲内での日本語資料について、簡単に紹介していきたい。
 なおInternetで検索可能な方は「Johnny Reb in Japan(南北戦争研究室)」といったウェブでも書籍や映画の紹介がなされているので、覗いてみられる事をお勧めする(なお本稿ではできるだけそれらと情報が重複しないよう心掛けた)。




  
【日本語書籍紹介】

「合衆国の歴史:第6巻/南北戦争」時事通信社(1966)/ライフ編集部
 古い本なので図書館でしかお目にかかれないが、日本語の本としては最良の通史読本であり、血眼になって探すだけの価値がある。本文も傑作だが、左右の余白には詳しい戦況図が載せられ、有名な将軍それぞれの肖像画に添えられたキャプションの面白さ(J.ジョンストンは髪が薄いのを気にする余り、私室でも帽子を脱がず従兵を苦笑させた等)も抜群だ。

「知っておきたいアメリカ史1001」丸善(1993)/John A.Garraty著/亀井俊介監訳
 これまでのアメリカ史の本には「人間的な興味」を抱かせる書き方の本がなかったという不満から書かれた本で、読んで面白く、かつ植民地時代からレーガン大統領時代までを多種多様な項目に分けて紹介。1001ある項目のうち実に77項目が南北戦争関連であり、「南北戦争で活躍した将軍」という章では両軍各11人ずつの紹介が載せられている。

「エブラハム・リンカーン(全3巻)」新潮社(1972)/カール・サンドバーグ著
 アメリカで国民文学の聖典のように愛読されているリンカーンの伝記で、1926年に第1巻が出され、最終巻が出たのが1939年という、ピュリッツァ賞を2度受けた(2度目がこの伝記)著者のライフワーク的作品。後述する南北戦争文学研究書
「愛国の血糊」において「感傷的な詩人作家による、茫洋として木目の粗っぽい伝記」と評されたが、「これはこれでリンカーンに関する切り抜きアルバムとして未整理のままの価値を有している」とフォローしている様に、南北戦争に関する情報も溢れんばかりに挿入された本書は、見掛けたら即ゲットである。特に将軍の馬鹿さ加減、各戦闘の描写、リンカーンの苦悩ぶりは感動的ですらある。また古い本だが「大統領リンカーン秘史(1〜3)」ではリンカーンの発言として「バトラー将軍は、自分が軍人としては愚か者なのに軍事的天才だと空想しているのです」とある上、「バトラーは何でも早呑み込みする男で、どう見ても慎重だとは言えなかった」との酷評ぶりが愉快だった。最近ではNHK-BSで4夜に渡って放送された「悲劇の大統領リンカーン」(1998)の原作「リンカーン(全3巻)」本の友社(1998)/ゴア・ヴィダル著も出版されるなど、リンカーン関連書から南北戦争にアプローチしていく方が手っ取り早いかもしれない。
 ちなみに東京の明星大学構内に
「東京リンカーンセンター」という、リンカーンと南北戦争に関する資料センター(要予約)があるらしく、いつか訪れる日を夢見ている。

「愛国の血糊(Patriotic Gore)」研究社出版(1998)/エドマンド・ウィルソン著
 全566ページで8,400円もする南北戦争文学に関する研究書だが、グラントやシャーマン等の回想録にも多くのページを割いている上、拾い読みする事によって、個々の戦闘や将軍についての目新しい情報を、沢山読み取ることができる。

「アメリカの歴史(3)1837-1865」集英社(1997)/サムエル・モリソン著
 歴史読み物として抜群に面白いが、モリソン博士の叙述は、やや感情に走るきらいがあり、冷静客観さに欠けるところがある。ちなみに、モリソン博士の
「太平洋米国海軍作戦」など、ようやく冷静客観的に戦闘の経過を物語るようになるのは1945年春の沖縄戦からであり、押して知るべしと言えよう。

「戦場の歴史:コンピュータマップによる戦後の研究」河出書房新社(1986)/ジョン・マクドナルド著
 “ゲティズバーグ”:世界史上有名な戦闘を、贅沢な紙面構成で紹介した本だが、ゲティズバーグについても(どーでもいい)オモシロ豆知識が散りばめられているのが魅力。
(GAMERS)南北戦争連隊級シリーズ第1弾This Hallowed Groundでルール化されている72歳の老警官John Burns(北軍として旧式滑腔銃を掴んで初日の戦闘に参戦。敵弾3発を喰らって昏倒するも命を取り留め、リンカーンじきじきに表彰された)や、唯一の民間人犠牲者Jenny Wade(20歳の乙女)を写真/挿絵入りで紹介。緒戦で潰走した北軍第11軍団第3師団長シュメルフェニッグ将軍が、会戦の間ずっと地下室に隠れていた話にも言及している。

「自由への扉−南北戦争の前線からの一黒人兵士の書簡集」丸善/ジェームズ・ヘンリー・グッディング著
 
映画「Glory」で有名なショー大佐の第54連隊所属の、教養溢れる黒人志願兵による手紙の数々(残念ながら戦争後半に戦死)。南北戦争の最前線で戦った黒人兵の気持ちを知る事ができる貴重な本である。

「世界の戦争:第8巻/アメリカの戦争」講談社(1985)/猿谷要編
 南北戦争だけでなく、アメリカが関わった戦争について一通り触れた通史本だが、著者が有名な南北戦争研究家だけに、1864年11月末に南軍フッド将軍がフランクリンの戦いにおいて馬鹿突撃を敢行した話など、意外に詳しい情報が載っている。

「世界の都市の物語15:アトランタ」文藝春秋(1996)/猿谷要著
 南軍贔屓の著者だけに南北戦争に関して30ページも割いており、映画「風と共に去りぬ」のタラ農園は、アトランタ戦の激戦地の一つジョーンズボロを舞台にしているだの、アトランタ防衛の為にはもっと早くにJ.ジョンストンからフッドに代えるべきだっただとか(この点は首を傾げるが)、アンダーソンヴィル捕虜収容所の所長ヘンリー・ワーズ大尉について詳しく取上げたり、最近までアトランタにはN.B.Forrest通りという大通りがあったが、語弊があるので南北戦争研究の大家(故人)の名に変更されただとか、研究家らしい情報が面白かった。

「アトラス現代史2:アメリカ合衆国」創元社(1990)/ブライアン・キャッチポール著
 僅か2ページしか南北戦争には割いていないが、たいていの図書館にあるので手に取ってみても損はないだろう。南部軍艦による世界規模での通商破壊戦図や、パッと見で分かる南部侵攻図(御丁寧にもアンダーソンヴィル捕虜収容所の場所まで表示)も良い。

「アメリカの黒人奴隷制度と南北戦争(アメリカ史研究のI)」/未来社(1954)/菊池謙一著
 20世紀に猖獗を極めたマルクス唯物史観にもとずく南北戦争研究本。共産風が吹きまくり銃殺壕が一杯になった国々を嫌というほど見てきたミレニアムの視点から読むと、「リンカーンのプチブル的偽善が」とか書いてあって、もはや「トンデモ本」といっていい内容が逆に愉快。だが絶対正義臭ぷんぷんたる書き方は別として、意外に戦闘の描写も多いので、古本屋の片隅に捨値で塵を被っているのを見つけたら、立ち読みしてやっても人畜に害はなかろう。

文庫本「リンカーンの夢(SF979)」ハヤカワ文庫(1992)/コニー・ウィリス著
 題名とは裏腹に南軍リー将軍の苦悩を疑似体験する精神病患者(女)を描いた小説。ストーリー自体は退屈だが、場面の転換毎に挿入されるリー将軍の挿話が秀逸。リンカーンが先端肥大症という仮説を提示し、アンティータム戦の前に臆病な士官のせいでリーが落馬して両手首を挫く話、石壁ジャクソンとリーが共に死ぬ前にうわ言で、A.P.ヒルを呼んだ話(A.P.ヒル、金でも借りてたか!?)、リーの娘が戦争中に病死する話などが、詳しい戦闘場面に混じって紹介され、拾い読みするだけで楽しい。

文庫本「さらばロンメル(原題:Rommel&The Rebel)上巻」扶桑社(1988)/ローレンス・ウェルズ著 
 こちらも小説自体は実につまらない内容だが“馬上の魔導士”N.B.Forrestの挿話満載で、拾い読みが楽しみな1冊。特に1863年5月、北軍ストレイト大佐揮下の長駆侵攻騎兵隊を追撃するForrestが、隠れた浅瀬を教えてくれる少女を抱き乗りさせ、北軍銃火の中を疾駆する場面には痺れた。
 それにしてもWW2前に米国を視察に訪れたロンメル(なぜか意地悪なモーデルも一緒)が、作家フォークナーと共に古戦場を見て廻り、N.B.Forrestの戦いぶりに心酔、ロンメル流電撃戦の着想を得るって、そりゃいくらなんでも飛躍しすぎでは!?。

◆なお、意外なところにも南北戦争に関する拾い物があり、エボラ出血熱に対する防疫活動を描いたベストセラー
「ホットゾーン(下)」飛鳥新社(1994)/リチャード・プレストン著のP.31には、映画ゲティスバーグの原作であるマイケル・シャーラの小説「キラー・エンジェルズ」の引用「リーはゆっくりと言った。「軍務には一つの大きな罠がある」ロングストリートは彼の方を見た。馬上のリーは表情も変えずに、すこし前を進んでゆく。なおも悠揚迫らぬ口調で、リーは続けた。「良き軍人たらんとすれば、軍を愛さなければならん。だが、良き士官たらんとすれば、自分の愛する部下を喜んで死地に追いやる覚悟を持たなければならんのだ。これくらい...困難なことはない。他のいかなる職業も、これほどの苦悩を必要とはせんからな。良き士官のあまりにもすくない理由の一つはそれだ。良き軍人ならば、いくらでもいるのだが」があり、「キラー・エンジェルズ」の訳書が出ていない日本では貴重に感じられた。

◆それから
「硫黄島−勝者なき死闘−」読売新聞社(1986)/ビル・D・ロス著によると、硫黄島に上陸したアメリカ海兵隊員の多くは、志願した貧しい南部の青年達で、元山飛行場に対する突撃では皆「レベル・エール(反逆者の叫び)」をあげ、その姿はまるでピケット・チャージを思わせたとの記述が印象的だった。

 さらに
「最前線の戦闘−米軍兵士の太平洋戦争−」中央公論社(1994)/J・ハーシー他著の一編「ジャングルの谷間へ−ガダルカナル戦従軍記−」には、42年10月9日マタニカウ河の第3次戦闘における米軍の作戦を解説するにあたって、現場指揮官が南北戦争の戦例を挙げている。その部分を下記に引用してみたい。
 「これは南軍のリー将軍がチッカホミニーで用いた方法によく似ている。あのときリーは、マクルーダーに河の南方で陽動作戦を行なわせた。そうしてD.H.ヒル、A.P.ヒル、それにロングストリートに、いくつもの橋梁を次々と渡らせ、ジャクソンが後方で罠を閉鎖したのだ。我々はこれと全く同様に部隊を動かすわけではないが、基本的な考え方は同じさ」。
それにしても、同年10月24日に行なわれた帝國陸軍仙台歩兵第2師団による突撃で、敵陣を前に突如降り出したスコールに、「桶狭間じゃ!、桶狭間じゃ!」と狂喜して進撃した日本軍と比べると、感慨深いものがある。

◆また
「機関銃の社会史」平凡社(1993)/ジョン・エリス著という、小粒ながらゲーマーにとって非常に情報量の多い本書には「南北戦争があれだけ総力戦的な特徴を備えていたのは、アメリカの常備軍が非常に小さく、戦争はこうあるべきだという固定観念に縛られた軍人が殆どいなかった為である。兵士も一般人も、いわば軍事的真空状態におかれていたので、戦果を挙げるために、どんな種類の技術でも役に立ちさえすれば全て受入れる用意があった。そのため南北戦争で初めて近代的軍事品目の主要な顔ぶれが全て出揃う。機関銃、旋条火器類、後装式銃、弾倉式の連発銃、そして地雷、野戦電信機、蒸気駆動の甲鉄艦、さらには潜水艦の祖形のようなものまで現われた。また初めて兵士の移動に鉄道が大規模に用いられ、大量生産技術によって食糧、軍服、装備類が兵士達に支給された。しかし戦争の性質に対するこのような偏見のない態度は、欧州諸国内ではまず存在しなかった」という要領の良い記述があって、大いに頷かされた。

 さらに入手困難な資料ではあるが
「7日戦闘/ヴィックスバーグの攻囲及びチャタヌーガの戦い」海上自衛隊幹部学校刊(1972)/J.F.C.フラー著は、是非とも広く紹介されるべき日本語資料の決定版だと思っているが、自衛隊の内部教本みたいなものなので、残念ながら望むべくも無いだろう。

◆また
「タクテクス誌第12〜13号“大戦略南北戦争”特別企画」(1984)、「日本版コマンドマガジン誌第17〜20号“ゲティスバーグへの道”連載、同29号“南北戦争特集”」(1997-99)もマニアックな記述ながら、本邦における金字塔的記事といえる。

 さらに
月刊GUN(1997/10月号)のP.64-67に「南北戦争の再演」として、アメリカで常々行なわれている南北戦争関連の実演ショーを紹介する記事があり、少ないページ数の割に珍しい情報(ニューヨーク州等、裕福な州兵によって編成されたズアーフ兵がアルジェリア植民地兵のフランス軍軽歩兵隊を模倣したものだとは知っていたが、ズアーフの語源がアラビア語のアルジェリア部族名ZWAWAからきているなど)も散見され感心した。記事によると南北戦争のReenactors(再演者)は全米で50万人いると言われ、TV映画「新・刑事コロンボ:おもちゃの兵隊」でコロンボの甥っ子がこの再演者クラブの一員だとの台詞や、一昔前日本でもブームになった「ツイン・ピークス」で、トチ狂ったオッサンがチェンバレン大佐になりきって、リトル・ラウンド・トップの戦いを部屋の中で演じたりしているのも違和感なく感じられるのだと納得した。
続いて次号の月刊GUN(1997/11月号)には、関連記事として
「南軍ダグラス第1テキサス砲兵隊」(P24-35)という砲兵に的を絞った記事が載り、銃器専門誌らしいマニアックな記述が嬉しかった。

 また、なぜか歴史同人誌の世界ではメジャーな南北戦争物だが、筆者が手に入れた
「南北戦争西部戦線1861-2年 〜ミズーリ内戦(1)(2)〜」神戸ゲーマーズグループ発行(1999夏冬)という小冊子の記述の詳細さには脱帽した。日本では紹介される事の少ない戦いを主に、今後も詳述していきたいとの後書きには、南北戦争魂が揺さぶられた。

★以上、なにはともあれ図書館の「歴史:アメリカ」のところで探して、手あたりしだい目を通してみる事をお勧めする。だいたい、書庫に入っている事が多いようだ。最近は、図書館もオンライン化が進んで、家に居ながら題名だけで検索できる上、無ければ近隣の図書館や大学からも取り寄せてくれるので、求めれば読める可能性は大きい。
 なお最近ではパソコン読込型の英和辞書もあるので、本場の南北戦争ホームページや輸入販売されている南北戦争パソコンゲーム附属の資料集を強引に翻訳させて、大意を掴む事もできる(いい時代である)。




  【映像資料紹介】

NHK教育「アメリカ南北戦争」(1992)
 当時快挙と賞され、今や伝説的放送として語られる長編歴史ドラマ。日本での放送半年前に米国CBSが放送し大人気を得た為、日本版ニューズウィーク誌でも取上げられた。
 涙せずには観られないドラマ仕立の歴史解説、個性溢れる将軍たちの言動、リンカーンの苦悩、気の利いた台詞廻し、感傷的な手紙の文面など、南北戦争もののシミュレーションゲームをプレイしながら言ってみたい台詞がてんこ盛り。
 グラミー賞の栄冠に輝いた魂を揺さぶる背景音楽も、何度か聴けばついつい口ずさんでしまうほど沁みる。ただしドキュメンタリーと言うよりドラマ性重視の為、南北戦争の原因を奴隷制度に求めすぎ(実際は経済摩擦の延長)、軍事的側面にも重きを置いおらず、加えて将軍たちの評価が断定的なのが評価の分れる所ではある(一般人にはその歯切れ良さが痛快)。
 なお日本では各話45分の放送時間だったが、取り寄せた原版の
ビデオ集「Ken Burns Civil War Set」だと、各話70分近くあって驚いた。NHKで放送されたバージョンは、今となっては手に入れる術もないが、雰囲気だけでも是非見てみたいと願う方には、個人輸入で上記「Ken Burns Civil War Set」(全9巻で$100、日本円にして送料込み1万3千円程度)を手に入れられる事をお勧めしたい。

映画「ゲティスバーグの戦い:南北戦争運命の3日間
 映像がクリアで綺麗なのは勿論、ゲティズバーグ国立公園の全面的協力により全て実際に戦われた場所で撮影されている上、「国民の創生」以来のエキストラ大量動員(ほぼ全員が南北戦争マニア)が、この映画を不朽の名作としている。
 原作はピュリッツァー賞授賞の傑作南北戦争小説
「キラーエンジェル」。使用している兵器、軍装、戦術とも時代考証が正確無比。上映時間がたっぷりとってあるので人間ドラマもしっかりしており、南軍のリー将軍が兵士にどれほど敬愛されているかも良く描かれている。なぜか(台詞では言っていないにも関わらず)将軍の階級を正確に字幕化しているので参考になる。
 また映画音楽が秀逸(頻繁に日本のTV番組のBGMに使われている。特に1999年秋のウリナリ・ドーバー海峡横断特番なんて全編流れっ放し)なので、正規のサントラ盤の他、
「Gettysburg:more songs&music」という当時の歌と音楽を集めたCDまで出された(Stonewall Jackson's Wayが聴けるのはこのCDだけ)。
 ただ、リー将軍をマーチン・シーンが演じた為、ずんぐりむっくりしていて声が甲高くカッコ悪い(実際は大理石の男と呼ばれたように身長190pの均整のとれた容姿であり、よく通る低い声)。
 またピケット・チャージを撃退した北軍兵士が胸壁に上って、潰走する南軍兵に叫ぶ台詞が、字幕では「降伏せよ」になっているが、実際は「フレデリックスバーグ」と叫んでいる(南北戦争の知識が無いと何の事か分からないが、これはゲティズバーグの前年、フレデリックスバーグの戦いにおいて北軍がピケット・チャージに勝るとも劣らない無謀な突撃を敢行、壊滅的損失を被った事に対するお返しという意味だろう)。これのDVD化を渇望している者として、是非とも皆でメーカーに働きかけて実現させたいものだ(更に日本語吹き替えが付いたら最高なんだけど)。

映画「ダンス・ウィズ・ウルブス」
 アカデミー賞を総ナメにしたケヴィン・コスナー監督・主演のアメリカ原住民映画。冒頭15分が、1863年テネシー州St.David Fieldでの小競り合いを描いている。いきなり主人公が野戦病院の手術台の上で、被弾した足を切断されそうになる痛々しい場面から始まって、タッカー率いる南軍部隊に自殺目的で挑発的単騎行を行なう12分程が南北戦争シーンで、画像もクリア、なかなか迫力もあり、観る価値は十分に有る。当時の北軍指揮官の無能さも随所に描かれており(ウロウロと突撃すべきか途方に暮れる野戦指揮官や、無能ゆえに辺境に左遷されたのか戦闘神経症で自殺する指揮官など)好感が持てる。
 ちなみにケヴィン・コスナー自身、南北戦争に強い思い入れがあるようで、1998年春に日本で劇場公開された
バカ映画「ポストマン」では、国家が崩壊した未来の米国西部において、郵便配達員による騎兵隊を編成、馬上高々と星条旗を掲げ(合衆国郵政省と刺しゅう文字が入っているのが泣かす)、事務機器の元セールスマンを首領とするファシスト馬賊(まるでN.B.ForrestのKKK騎兵)との決戦に赴くなど、南北戦争テイストに溢れている。クライマックスの決闘シーンでは、ダンス・ウィズの敵前騎行シーンを髣髴とさせるシーンがあったり、コスナー演ずる主人公ポストマンが、敵ボスに「お前に信念があるのか」と問われて、「俺は連邦(U.S)を信じる!」と叫ぶところなんか通泣かせだ(見方を変えれば笑かす)。ちなみに原作の小説(1998/ハヤカワ文庫SF1220)とは全くの別物である事だけは言及しておく。

TV映画「引き裂かれた祖国 ブルー&グレー(全3巻)」(1992)
 見どころはグレゴリー・ペック演ずるリンカーン(結構似てる)と夫人の身長差、リンカーンが新兵器のスペンサー・カービン銃(連発・後装式ライフル騎銃)を手にして、実際に銃床から弾を装填、連続射撃する迫力シーン。
 一通り開戦からリンカーン暗殺まで扱っているが、ブル・ランにピクニック気分で金持ち連中が来たり、観測気球を上げたり、ウィルダネス戦の野火で負傷兵が焼け死んだり、アンダーソンヴィル捕虜収容所で激ヤセしたりと、いちいち「南北戦争」ドキュメンタリーで劇的に語られた場面を(チープに)映像化している気がして辟易した。
 最初個人的にダビングしていたが、もう見直さないと思って消してしまった。しかし今やどのビデオ店の棚からも駆逐されてしまったので、残念な事をしたと後悔しきりである。本当に資料とは、一期一会だ。

映画「テキサスの7人(原題:Journey to Shiloh)」(1967)
 テキサスから遥々ヴァージニアのフッド将軍のテキサス旅団へ志願しようと旅を続ける仲良し7人組(若きジェームス・カーンやハリソン・フォードが出演)が、道半ばでブラックストン・ブラック将軍に出会ったのが運の尽き、得意の馬術も活かせず歩兵や砲兵、伝令に分散させられ、初めて参加したシャイロー戦で1人だけが(片腕を失って)生き残るという、一見陽気で、その実ダークな映画。
 7人組のみすぼらしい格好を見ただけで気絶する南部の上流夫人や、A.S.ジョンストン将軍へ伝令の途中、砲兵隊に入れられた仲間に出会い「将軍は戦死されたぜ。味方は分断されてメチャメチャだ。俺たちと一緒に行かないか」と誘われ、アッサリ「じゃあ、そうするか」と伝令任務を放棄する主人公が、とっても南北戦争的で好感が持てる。

映画「シェナンドー河」
 南北戦争時、ヴァージニア州の穀倉地帯として何度も戦火に晒されたシェナンドー河流域を舞台に、中立を保とうとする一家が否応なく戦争に巻き込まれていく姿を描く。
 南軍に身を投じようと血気にはやる息子たちを、威丈夫の親父が必死に抑え、なんとか戦争の後半まで中立を保つが、一番下の息子が南軍の帽子を被って戦争ごっこをしていた時、近くで本当に戦闘(北軍尖兵部隊が南軍の待ち伏せに会う)が起こり、運悪く北軍にとっ捕まる。それを知った親父は、息子達を連れて末っ子を取り戻す旅に出る。
 途中、北軍の司令部に立ち寄り、師団長の同情(私にも同じ年頃の息子がいる)を得て捕虜解放の許可書を貰うが、捕虜後送列車では分からず屋の護送部隊にけんもほろろで拒否される。これに怒った一家は、先廻りして列車を襲撃。全捕虜を解放し、列車を焼き払う。しかし列車に末っ子は乗っておらず(その代わり、南軍将校だった娘婿を奪還)、さらに旅を続けるうち、ひょんな事で新兵の歩哨に息子の一人が撃ち殺される。怒髪天を突いた親父は、飛びかかって締め殺そうとするが、相手が殺された息子と同じ年頃の少年兵であることに気付き、手を弛める。
 結局、末っ子は見つからず、失意のうちに家に戻ってみると、留守番をしていた娘夫婦は、南軍崩れの無頼漢に襲われて虐殺(傷痍軍人の娘婿がサーベルで刺し殺されるシーンなんて見ちゃおれん)されている始末。しかもあれだけ苦労して捜していた末っ子は、とっくに解放されて家に戻っていたという、辛過ぎるオチ。
 映画ポスターやビデオ・パッケージだけ見ると、いかにもアクション西部劇といった派手な印象を受けるが、実は地味で苦い映画なのである。それだけに南北戦争の一側面を描いた、極めて良心的な映画と言えるだろう。

白黒無声映画「国民の創生」(1915)
 20世紀の映画を語る上で史上初の長編映画として外せないのが、南北戦争を題材とした本作である。たいてい名作ビデオコーナーに置かれているが、観てビックリのトンデモ黒人蔑視/連邦憎悪映画である(これの監督を記念して設けられた、米国映画協会の伝統あるグリフィス賞は、21世紀を迎えるにあたって人種差別を想起させるとして遂に改名された)。
ただしグラントやリーを演じる俳優のそれらしさは他に類を見ない上、特撮なしの戦闘シーンは一見の価値あり。それよりなにより必見なのは、KKKのトンガリ衣裳を身に纏った騎馬民兵の大群が、南部進駐の黒人兵部隊を蹂躙するキョーレツ場面。このラストシーンを観たが最後、悪夢にうなされること間違いなしである。

映画「続・夕陽のガンマン(The Good,The Bad and The Ugly)」(1966)
 南北戦争マカロニ西部劇の決定版。イタリア映画解説本「マカロニ大全集」(1999)において当作品は「南北戦争に絡める必然性全く無し」と酷評されたが、南北戦争ファンなら全然OK。スペイン辺りで撮影しているので、風景的には全然南北戦争ぽくないが、争点となる橋の存在を呪う北軍大尉が突撃戦闘を前に泥酔していたり、兵士の着剣している銃剣がブロードソードみたいにデカくて長かったりと、嬉しい演出。他にもガトリング砲や臼砲などが登場して目を楽しませてくれる。

白黒映画「カンザス騎兵隊(原題:Santa Fe Trail)」(1940)
若きレーガン大統領がカスター、エロール・フリンがスチュワートを演ずる、狂信者ジョン・ブラウン追跡映画。彼らが在籍していた1854年の陸軍士官学校の同期生がLongstreet、シェリダン、ピケット、フッドという考証無視は演出として、校長のリー大佐や陸軍大臣のジェファソン・デービス(激似)の登場は嬉しい。何と言ってもジョン・ブラウンの狂気に満ちた演技は必見である。

◆以前、お昼のTVロードショー(テレビ東京)で3回に渡って放送された
「Beulah Land」という原題の「風と共に去りぬ」を丸パクリしたような長編TV映画では、大農場の女主人公のもとへ今は北軍騎兵大佐となった、かつての恋人が訪れ、「スローカム将軍の第20軍団から派遣されてきました。シャーマン将軍の命により住居内へは入りませんが、馬や食糧を徴発させていただきます」と仁義を切ったり、大佐が海への進軍に出発した後、農場を襲う北軍ヤクザに対し主人公が「ケダモノ!」と批難したのを受けて言い返した台詞「南軍はアンダーソンヴィル(捕虜収容所)で何をした!。俺の弟は肉は腐り、鼻は鼠に喰われてドブに転がっていた。北軍を畜生呼ばわりするんじゃねぇ!」には痺れた。

◆変ったところでは、クリント・イーストウッド主演の
映画「白い肌の異常な夜」、負傷した北軍伍長(狙撃手として南軍兵をバタバタ撃ち倒す場面あり)が教会寄宿女学校に逃げ込み、ミザリー状態になる後味の悪さが印象深い(時々南軍の巡察隊が立ち寄り「これからチャンピオン・ヒルへ行く」とか気の利いたセリフを聞かせてくれるのがミソ)。

 
TV映画「ルーツ」の最後の巻では、南軍を脱走して戻ってきた悪党の白人を懲らしめるシーンや、ジャン・クロード・バンダム主演のB級アクション映画「タイムコップ」の冒頭、リーの司令部へ向かう金塊護送隊を襲うシーンとか、「ジャック・サマースビー」の廃人となった元南軍兵とか、探せば結構色々ある。

 また、直接南北戦争を扱っていないものの、南北戦争に関する話が面白かった映画として、書籍のところで少し書いた、
TV映画:新・刑事コロンポ「おもちゃの兵隊」
 退役した将軍が、老後の楽しみにアクチャル・ウォーゲーム(兵隊フィギュアで行なう戦史の再演)を嗜んでおり、それを鍵として部下の犯罪が暴かれるという話。南北戦争の参考書籍をマカダム書店(どこの店だ!?)から沢山取り寄せたり、コロンボが「ゲティスバーグに製靴工場があったから」と言ったのを切っ掛けに将軍と意気投合したり、置き忘れられたフィギュアをどこに置くか将軍に尋ねて、「ハンコック将軍は増援が欲しかろう」と応えたりといった小ネタが嬉しい。しかも最後には、コロンボのフィギュアが、セメタリーヒルに配置されたシーンで終わるという。欧米においてウォーゲームが、一般のホビーとしていかに認められているか、つくづく感じさせられた。なんと羨ましい事か!。

 また意外なところでは、往年のミュージカル映画の傑作
「王様と私」の中で、時あたかも南北戦争で奴隷解放の為に苦しい戦いを続けているリンカーン大統領に、シャム王国から戦象(ウォー・エレファント)を送ろうという台詞も飛び出した。

 なお南北戦争絡みの超くっだらんオカルト映画に
「ゴースト・アーミー」「キリング・ボックス」といった作品があったが、こっちはどうでもいいよね。
最近では
「ファンタズム4」において、あのトールマン(不気味ノッポ爺)が実は南北戦争時、北軍の軍医だったというシーンがあったりして驚かされた。

 それとNHK衛星でやった
「サン・オブ・モーニングスター」っていう、カスター将軍と第7騎兵隊をリアルに描いたTV映画があったけど、夜明けの草原を疾駆するブルーの隊列、先頭には赤白三角の騎兵隊旗といった具合で、あれほど綺麗な映像で騎兵隊を描いたフィルムもなかった。話自体はもちろん南北戦争後だが、ネイティブアメリカンの酋長が、時の大統領グラントに会いに首都ワシントンを訪れた際、グラントに陸軍長官シャーマン、西部総司令官シェリダンの3人が顔を揃えて話をするシーンは凄かった。結構似てる俳優が演じていたので「ぐわ、消耗戦実行者3人が一堂に揃ってる!怖ぇ〜」って感じだった。

 あとNHK教育と言えば
「地球ロマン:アンティータムの激戦」という30分海外ドキュメンタリー番組で、アンティータムの古戦場で最近見つかった戦死者四体の白骨から、その身元を特定する話も凄かった。
結局北軍アイルランド連隊の老旗手らしいと分かるんだけど、その過程で「ブラッディ・レーン(血染めの切通し道路)」でのアイルランド旅団の戦い振り、そしてアイルランド旅団が戦後、戦闘経験を活かしてカナダを占領、それと引換えにアイルランド独立を英国に迫る計画だったなんて仰天ミニ情報まで解説してくれるマニアックさ。

 またNHK教育海外ドラマの代表格といえば
「大草原の小さな家」だが、その中の一話「第46話:老兵の帰還(ソルジャーズ・リターン)」は泣かせる。
 親友と共に北軍ラッパ卒となった男が、シャイローの戦いでパニックをきたし、取りすがる瀕死の親友を振り払って逃げたという罪の意識に苛まれ、戦後12年間も故郷に戻れず、ようやく老いた母のもとに帰るという話。故郷で音楽教師として、順調に生活し始めた男だったが、見殺しにした親友の息子に英雄視されるのに耐えられず、帰郷にあたって断っていたアヘンに手を出した揚げ句、自殺して果てる。そして男の埋葬で、親友の息子は見事な葬送ラッパを聴かせるのであった。
その中で、主人公チャールズ=父さんが、戦争に参加していない事や、戦後12年目だという事が明らかにされる。また長女がおかしなアクセントで「シロー」と言ったのを、父さんが「シャイローだ。歴史で習っただろ」とたしなめるシーンも有り。

 なおまた以前、NHK衛星で放送された
「ミステリー・アイランド」(ジューン・ベルヌ原作)では冒頭、南軍の捕虜収容所から気球で脱走した北軍将兵が冒険に巻き込まれるドラマだったし、「夢見る小犬ウィッシュボーン:第31話/年上の友達」なんて、妄想犬ウイッシュボーンが北軍旗手(北軍の軍服を着ただけで犬のまんまだけどね)となって、南軍の胸壁に突撃を敢行するというキテレツぶり。
 やはりアメリカン・スピリットの根底は、南北戦争である。

★そんな中、特に通泣かせなのは、昔フジテレビ系列で放送していた
ハウス名作劇場「愛の若草物語」(1987)である。
 四姉妹らの家がゲティスバーグ近くの町(ゲティスバーグとチェンバーズバーグの間にあるFayettevillと思われる:《根拠》第1話で、父から届いた封書の宛名がチラッと読める)という(日本オリジナルの!?)脚色で、初回から8話ぐらいまでゲティスバーグ戦を直接絡めて描くという大胆さ。
 冒頭いきなり、末娘の通う小学校の担任が
「先生は戦争に行く事にした」と言い出して、単に原作をトレースしただけの作品でない事を強烈にアピール(誰に?南北戦争ファンに!?。ちなみに以下の括弧内の青字は作中の驚くべき台詞)。
 四姉妹らの父親も原作では従軍牧師だったのに工兵大尉とされており、チャンセラーズビルの戦いで負傷したのか(?)、腕を吊って帰宅(
「こうして休暇を貰え、むしろ敵の砲兵隊に感謝したいくらいだ」)、父の帰還を祝ってピクニックに出かけた一家は、南軍の偵察騎兵に遭遇し(「こんなに近くに南部の兵隊がいるなんて、もうビックリ」末娘エイミーの舌足らずなナレーションより)、電信でポトマック軍司令部に連絡(「昨年南軍はメリーランド州に侵入しました。どうしてこのペンシルベニア州に来ないという保証があるのです」父が、脅える町長に向かって言った台詞)。
 父は司令部に呼び戻され、町はゲティスバーグに向かう南軍に占領される(
「今までワシントンを正面から攻めて失敗ばかりしてきたから、今度は後ろから攻めてやろうとしてるんだわ」三女ジョオ)。
 揚げ句、逃亡奴隷を地下室に匿って、南軍の1個分隊に家宅捜索されるわ(
「北部にいると思って、お前さん、なかなかの口をきくじゃねぇか。いいか今に思い知るぜ。俺たちが合衆国をやっつけてリンカーンの奴を縛り首にした時には、黒人はまた皆んな奴隷になるんだ」黒人家政婦に向かって南軍兵が言う台詞)。
 南軍が敗走する際、町が焼かれて一家が焼け出されるわ(
「こっちには来ないわ。こっちへ来たらヴァージニア州には遠回りになるじゃない。攻め込む時は遠回りするかもしれないけど、逃げる時はすぐ逃げるものよ」)。
 一家が投資していたゲティスバーグの製靴工場(!!)が焼かれて無一文になるわ(
「お父様の知り合いでジェームズさんのやっていらっしゃる製靴工場に...」に続けて、「製靴工場って、靴を作る工場?」と聞き返させたり、実に確信犯的)で、原作無視の暴走ぶり(原作者が観たら、その場で息を引き取るだろう)。
 どうせここまでやるなら、前述のカール・サンドバーグ著
「エブラハム・リンカーン:第2巻(P.352)」や、ロバート・ウォレン著「南北戦争の遺産(P.12)」(本の友社/1997)の記述に基づいて、男勝りの三女ジョオの腰に星条旗を巻かせ、ピケット配下のヴァージニア兵の行列に向かって、「さぁ、取ってごらんなさい!、我と思わん男性がいたら!」と叫ばせ、それに対し伊達男ピケット将軍が帽子を一振りして、さっと敬礼。これを見た兵隊たちがジョオに長い歓呼の声と一陣の笑いを進呈する、なんて演出をしてほしかった。
 また、戦火で家を失い、マサチューセッツ州の港町に移住した後も、なにかと戦争に関する必要以上に詳しい描写が散見されて嬉しい限りである(知り合いの新聞記者がピーターズバーグらしい塹壕戦の取材に行ったりする場面あり−塹壕から顔を出して、周りの兵隊に引き摺り降ろされる場面なんて、同地でセジウィック将軍が南軍の狙撃兵を小馬鹿にして塹壕から顔を出し、即座に眉間を撃ち抜かれたエピソードを思い出させた−。
「国に200ドル払って入隊免除にしたはず」「戦争はこれからますます激しくなります。南軍は相当強力です、かわいそうだけどエドも必ず死にますよ」といった台詞も飛び出す)。
 是非これは、バンダイから出されている名作劇場DVDシリーズで手に入れるべきだろう。これなら家庭を持ってからでも、情操教育として子供に観せる事ができ、それでいながら自分的にも、南北戦争ゲームの雰囲気作りに活かせて、潰しが効くというものだ。

ピケット夫人のラサール・コベールが、ピケットに星条旗に敬礼した理由を尋ねたところ、彼はこう答えたという。
 「別に敵の旗に敬礼したわけじゃない。あの勇敢な少女の堂々たる魂に敬礼したのであり、かつて初陣を飾った時の懐かしい栄光の軍旗に対して敬礼したのだ」

▲以上、これらはビデオだけじゃなく、深夜TV映画や衛星放送で忘れた頃に放送される事も多いので、こまめにチェックの上、見つけたら是非御自分で迎撃してもらいたい。




  【南北戦争音楽CD】

 意外に日本で手に入りやすいのが、南北戦争関連の音楽CDで、NHK海外ドキュメンタリーで放送された
「南北戦争(THE CIVIL WAR)」サントラ盤(米ELEKTRAエンターテーメント社)などは、未公開映画のサントラ盤コーナーがある店にはたいていある。なにせグラミー賞歴史音楽部門を制覇した名曲揃いだし。
 他にも
映画「グローリー」は当然として、映画「ゲティスバーグ」サントラ盤もよく見掛ける(同時に「Gettysburg more Songs&Music」も)。
 他にも探せば
「THE CIVIL WAR」ITS MUSIC AND ITS SOUNDS(Mercury Living Presence)2枚組CDとか、「The Mormon Tabernacle Choir Songs of the Civil War」(モルモン教徒合唱団による南北戦争歌集)とか、「Ballads & Songs of the Civil War」とか結構めっかるはずなので、地道な探索作業に期待したい。
 いずれにしてもSGをプレイしながら、哀愁に満ちた南北戦争音楽を聴けば、グッと感情移入できる事、請合いである。

〜以上(2000年4月20日記)〜