『逃げる民』
(アドテクノス)SDFシリーズ−北海道侵攻キャンペーン追加ルール





 
(AD)SDFシリーズは発売当初かなり話題となったこともあり、会内の所有率は、かなりのものです。 しかし自衛隊をカタログデータ的に評価しており、また有事の際の予測できない混乱を余り反映していないためか、キャンペーンにおけるソ連軍に分が悪すぎるようです。 実際の自衛隊は普通科師団の機械化不足、対空火力の絶対的不足、年功序列的高級将校など多くの欠点を抱えており、ゲームの様に持てる能力を完全に出し切れるか大いに疑問の残るところです。 しかし〈上陸してくる仮想敵国も二級線部隊であるでしょうし)これらによってゲームに手を加える事は、システム全般に関わる改造に近く、おいそれとは出来ません。
 そこで(未だに)有事立法のない我が国の部隊行動を阻害する、
避難民をルール化して、自衛隊側の初動の遅れをゲームに反映してみたいと思います。



  (AD)SDFキャンペーンに避難民ルールを取り入れようという話は、以前からDgt・Ysk両氏が(バンダイ)日本防衛戦の避難民を語り草にしていた事や、数年前に皆でやった(GMT)Victory in the Westの痛烈な避難民ルールに衝撃を受けていた事もあって、1996年11月23日〜24日の連続例会において、北海道出身のKbr・Snh両氏のアドバイスを得て、実地に試されたものです。


 【33.】キャンペーンルール・追加YSGA自家製ルール

〔33.8〕 避難民

〔33.8.1〕ソ連軍上陸の直前である自衛隊の緊急展開の前〔20.3.2〕に、地図N、E、S上にある各市街地ヘックスにつき1駒の避難民マーカーを発生させて、道路を辿って、それぞれ苫小牧(W3627)、室蘭(W2333)、函館(W1643)へ向かって最短コースで2ヘックス移動させます。これら全ての避難民移動を行った後で初めて自衛隊の緊急展開を行うことが出来ます。

〔33.8.2〕避難民は、各ターンのソ連軍機動手順開始時に、地図W南岸の3つの港湾ヘックスへ向かって道路上を2ヘックスずつ移動させます。この際、ソ連軍の存在するヘックス、および交通阻止ヘックスに進入しなければならない避難民は、移動を行わずに現在いるヘックスに留まります。全ての避難民移動を終えて初めて、ソ連軍の機動(上陸戦闘〔24.5〕も含めて)を開始することができます。

〔33.8.3〕避難民はゲーム上、常に道路上に存在するものとします。避難民の存在するヘックスで道路移動率を使用する自衛隊ユニットは、各避難民マーカーにつき追加+2移動力を支払わなければなりません。
 追加移動力を支払えないユニットは、そのヘックスの道路を利用することができません。
逆に避難民マーカー自身は、移動の際、何の罰則もなく自衛隊の存在するヘックスに進入/通過することができます。
 避難民は指揮統制網〔16.CNN〕に関しては一切影響を与えません。

〔33.8.4〕ソ連軍は何の罰則もなく、避難民のいるヘックスに進入または通過できます。このようにソ連軍に蹴散らされた避難民は地図上から取り除かれます。ただし空中機動(及び対戦車ヘリ)によってソ連軍が、避難民の頭上を飛び去った場合には適用されません。

〔33.8.5〕避難民マーカーとスタックした状態で戦闘(攻防問わず)を行う自衛隊は、戦闘結果表上においてそのヘックスに存在する避難民マーカーの数だけ、不利な方へコラムシフトを被ります。
ただし、もしその戦闘に化学戦が使用される場合、比率修正の前に直ちに全ての避難民が取り除かれます。

〔33.8.6〕地図Wの各市街地ヘックスは、札幌郊外の基準ヘックス(W3718)から20ヘックス以内に、空挺と空中機動を除く大隊規模のソ連軍戦闘ユニットが侵入した直後のソ連軍機動フェイズ開始時に、それぞれ1駒ずつ避難民マーカーを発生させて直ちに2ヘックスの移動をおこないます。

〔33.8.7〕避難民の最終目的地たる苫小牧(W3627)、室蘭(W2333)、函館(W1643)の港湾ヘックスに辿り着いた避難民は、スタック無制限で積み重ねられ、各ターンの終了時に1駒ずつ本州へ撤収していきます。

★設定注・避難民の輸送は海輸に頼るものと考えます。空輸は戦時航空管制の問題から、また青函トンネルを利用した鉄道輸送は破壊工作の可能性から難しいと思われます。

〔33.8.8〕交通阻止〔21.3.3〕の範囲内に置かれた避難民は地図上から取り除かれます。自衛隊側は避難民の存在するヘックスにその阻止ゾーンが及ぶ場合、航空阻止を行うことが出来ません。避難民は自ら阻止ゾーンに進入することはできず、その場合は移動を行いません。

【ルール改訂】第1ターン(上陸04:00)に限り、ソ連軍CCNは、軍司令部が無いので、その次の(下級)司令部である師団司令部からCCNを引けるものとします。