2003年7月7日
「売地」の看板を出した財務省関東財務局は京浜東北線の与野と大宮の間にできた新都心の大きなビルの中にあった。第2合同庁舎とある。財務局がどんなところかもわからずに、いきなり訪ねていったが、浦和市内の競売地の担当は管財第2部の第1統括というところだと聞いた。窓口で応対してくれたのは菊池さん。「小室山」の競売地のことについて、話を聞きたいが、と言うと、しばらく待たされた後、渡辺さんと菊池さんが、応対してくれた。
渡辺さんから、統括国有財産管理官の名刺をいただく。渡辺さんが「その土地は、タケガサさんの持っていた土地で・・・」と話し始めたので「ムカサさんです」と訂正申し上げた。三室で「武笠」は一番多い姓のひとつ。三室のことはわかっていないのかな、と思った。
お茶をいただきながら、「中学校に隣接した緑を何とか残せないものか。縄文時代の遺跡でもあるし。」と言うと、渡辺さんは「遺跡はここだけではありません。」とおっしゃる。そこで小室山近辺からは県指定の「人面画付土器」などもでており本にもなっていると、さきたま出版会の「馬場小室山」や浦和市教育委員会の「出土品100選」などを示しながら話す。「せめて、競売する順番を後回しにすることはできないのか」と言うと、渡辺さんは「問題のない土地から順次、売り出していく」という財務局の方針を述べた。
渡辺管理官は「競売をやめるただ一つの可能性は、市が何らかの目的で買い取る意志を示すことだ。公共用地とする場合には、競売に優先して契約される。」と教えてくれる。
帰りがけ、渡辺さんと菊池さんがエレベーターまで送ってくれる。