地域のニュース ばんばおむろ山 ( 新聞折込 6000部 )
2003年7月23日
7月21日午後2時から、宿自治会館で行われた第2回の話し合いには、小学校生と一緒に参加されたお母様、かつて三室中学校に敷地を提供した農家のご主人、馬場自治会の役員の方、松木、宿の自治会員など、松木、宿、馬場の3つの自治会から15人が参加して行われました。
7月6日の宿自治会4組の草刈りの時の話が発端となって今回の運動が始まった。7月13日の話し合いの結果、「小室山」に隣接する三室中学校・小学校PTAや、松木、馬場、宿の自治会に相談してみようということになった。今回、PTAや各自治会に相談に伺った結果を報告したい。
●三室中学校PTA
まず、三室中学校の教頭先生に経過についてお知らせした。三室中学校PTA会長は、近隣の歴史について書かれた「みむろ物語」の表紙の装丁もなさった方で、地域の歴史について造詣が深く小室山のことについてもよく知っておられた。近日中に、市会議員のところにいっしょに相談に伺おう、ということになった。以前の三室小学校PTA会長をしていた方も行っていただけるとのこと。
●三室小学校PTA
これまでの経過について書かれた文書を、三室小学校の教頭先生を通じてPTA会長にお届けした。しかし、まだお会いする機会がない。
●松木自治会
松木の自治会長さんに相談したところ、市内の文化財に詳しい青木義脩先生に、小室山の話をしていただいたらとご提案いただいた。また、「馬場小室山遺跡の発掘調査には会長のお母様も参加した」という話を伺い、発掘調査の報告書なども見せていただいた。知り合いの国会議員に、その場で連絡してくださり、松木自治会の回覧板で「話し合いのお知らせ」も回していただいた。定例理事会は8月3日(日)。
●宿自治会
経過報告を会長に持参し、後日、あらためて伺った時には文書等はすでに読んでおいていただけた。会長自ら小室山を見に来て近隣の皆さんと話をしてていただいた。8月10日(日)の定例理事会で、話題としてくださるとのこと。
●馬場自治会
自治会長さんのお宅に経過報告をお届けした。後日、伺った時にはすでに読んでくださっていた。定例理事会は8月3日(日)。
続いて、参加者のひとりが、日曜日に作ったという5分ほどのビデオ「小室山」が上映された。三室中学校から見た小室山のようすや近隣の現況、出土した土器や小室山関係の書籍などがビデオの中で紹介されている。
●私たちが子どもだった頃から、小室山は土器の出る山、かけらでなくてちゃんとした形のものが出る場所ということを知っていた。
●三室中学校の敷地は、元は私が耕していたシマ地で、ヤツガシラやヤマトイモを作っていた。シマの方は馬場だが山の方は宿で、ずいぶん高さが違っていた。
●そこの急坂は冬はすごく寒くて、雪が降ればスキーができた。
●小室山が開発業者の手に渡った場合、発掘調査をていねいにやったら、とても採算が取れないだろう。土は1年で1mm積もるといわれ、6000年前の遺跡なら6mも竹ヘラでていねいに削っていかなくてはならない。掘った後、埋め戻した土はやわらかくなってしまうので地盤改良工事も必要だ。採算がとれるようにするには、上の方だけちょっと調べて、後はブルドーザーでかき回してしまうという方法をとるだろう。
●青森県の三内丸山遺跡は、野球場を作ろうとしていて見つかった。たいそうな遺跡だというので野球場工事は中止になった。近くでは岩槻で「みみずく土偶」が見つかり保全しようということになった例もある。馬場小室山遺跡の「人面画付土器」も全国的に有名なのだから、もっと皆さんに知らせてはどうか。
●埼玉県の中学生は、「スリーデイズ」といって、3日間の事業所体験を毎年行っている。この体験のひとつに、山の下草刈りや山の管理を取り入れてはどうか、と三室中学校の教頭先生に提案した。三室中学校では「近隣の緑を活かした教育」を自校の特色にしようとしている。
●ちらしを見て、地域で動こうとしている人がいることを知って参加した。遺跡を残そうとしているのか、緑を残そうとしているのかポイントをはっきりさせてはどうか。
●現状のままで、掘ったりせずに、埋まっているものはロマンとして残したまま今ある姿を残したいと思う。
●財務局が売ろうとしており、公売の期日も迫っている。何らかの意志表示を急いでする必要がある。
●署名集めに入れるよう準備すぺきだろう。
●引き続き、三室中学校・小学校PTA、松木、宿、馬場の自治会に連絡を取りながら協力していただけるよう働きかけていこう。
次回の集まり 日時 7月27日(日)午後2時〜3時30分 会場 東大能研 三室1972-9(JAさいたま三室バス停徒歩1分) 内容 署名集めについて(お誘い合わせの上、ぜひお越しください) |
作成 三室2025-10 飯塚邦明