2004年3月10日

文書を持って自転車で宮原支店へ。融資担当の方に事情を説明。「アイダ設計にも行きました」というと「そんなプロジェクトがありました」との返事。「支店長宛なので読んでもらってほしい」と伝えて、次のような文書を手渡した。

2004年3月10日

武蔵野銀行
宮原支店長 様


さいたま市緑区三室
2025-10
飯塚邦明
エ048-874-3159

「小室山」の保全運動

時下、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。さて、私どもは「小室山」(さいたま市緑区大字三室字東宿2017-2)の近隣に住んでいます。小室山はさいたま市立三室中学校に隣接し、三室中学校の教室の窓からの風景は、全面が小室山の木々となっています。三室中学校の生徒たちは、四季折々に変化する小室山の姿を目にしながら学校生活を送っています。また、小室山は縄文時代の遺跡としても知られ、調査の行われた近隣の土地から発掘された「人面画付き土器」等は県指定文化財ともなっています。
小室山は武笠家の森として長く守られてきましたが、相続のため物納され、関東財務局より競売にかけられました。競売の事実が判った2003年の7月から近隣の住民が保全運動を始め、関東財務局に対して競売の中止を、さいたま市に対して保全策を講ずるように求める署名簿を提出いたしました。しかし、2003年10月の競売で業者によって落札されました。詳細については同封の書類をご覧いただきたいと思います。

武蔵野銀行へのお願い
土地開発のための融資の決定にあたっては、単に事業としての成算のみならず、近隣の学校教育環境に与える影響やその土地の文化財としての意味等にも配慮し、その上でご判断いただきたい、というのが保全運動をしている私たちの願いです。

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