2004年10月25日
考古学協会の鈴木正博氏が知り合いのつてを頼って、さいたま市議の岡まち子氏を執務室に訪問。鈴木氏は小室山の重要性を説明。「隣接した市有地を史跡公園として保存できないか、また、未調査の部分を何とか調査できないものか」の2点について希望を伝える。高柳としや議員も同席したくれた。高柳議員は、9月30日の発掘調査の強制終了のすぐ後、鈴木氏からの要請を受けて直ちに現場を見にきてくれた人。
岡市議が内藤助役と面会できるよう、取り計らってくださった。
その後、鈴木氏は文化財保護課に立ち寄り、残存文化財の扱いについて尋ねた。文化財保護課としては、
(1)小室山はすでに調査の終了したところである。
(2)隣接地との境界ぎりぎりまで発掘すれば隣接地の土地が崩れることがある。境界付近はやむをえず未発掘となったのところである。そこが遺跡でない、と言っているわけではない。
また、未発掘部分から出て来た土器をどうするか、という質問に対して文化財保護課は
(3)未発掘部分から土器の出ていることは、住民がそこに立ち入って土器を拾ったことといっしょにアイダ設計に伝える。
ということだった。これに対して考古学協会の鈴木氏は、
A. 残存文化財が保護されるよう配慮してほしい。
B. そのための協力は惜しまない。
と伝えた。
11月5日に「小室山」の工事現場に次のような看板が掲げられた。
【個人的感想】 文化財保護課の担当者は、開発現場の未調査部分から多量の土器の出ることをを無視したいようにみえる。「土器が出たのではちゃんと調査したことにならない。土器集めをやめさせたい。」そんな気持ちが「アイダ設計へ通報」発言となったものと思われる。
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