未調査の小道側をショベルが掘る

11月30日(火)

10時頃、小室山の造成現場の南東部の小道側の部分にショベルカーの入っているのをみて、文化財保護課の山形さんに電話で連絡。「文化財保護課で工事日程等を把握しているか」と訪ねると「ええ。」との返事。

小室山のショベルカーのところにいってみると、地面を50cm ほど掘っているところ。低い擁壁を作る基礎工事という。ほられたところを見ると土器片が2つほど見える。ショベルの運転手の人に、「土器をどうするかということについて何か聞いているか」と尋ねる。「特に聞いていない」とのこと。

造成地の東南部の小道寄りで掘削作業。右側(東側)の緑地が市有地。

そこで、現場監督のところに行って「文化財保護課から何か聞いているか」と尋ねると「昨日、教育委員会の人が来た」とのこと。「いつ頃、どこを工事するかという日程について教育委員会の人と打ち合わせたか」と聞くと「そのような打ち合せはなかった。現場を見て行った。」という。監督は「教育委員会の人からは西南側のがけの擁壁工事について注意してほしいと言われた。東南の部分については特に何もいわれていない。」という。

西南部分に至る擁壁工事。

そこで東南部のショベルカーのところに2人で行って穴の中を見る。土器片が2つ見えると指摘すると監督は「造成工事を請け負っている北野建設の方からは、工事が中断することのないようにという要望が出されていると思う」と述べる。

南寄りの盛土遺構部分の造成のやり方を尋ねると、監督は指標の杭を示して、「あの高さになる。今より少し高くなる」という。また道路の取り付け位置について尋ねると、「あの杭の北側に道路がつく」という。私の見るところ、道路は、すでに深いところまで発掘調査の済んだところにつけられるようだ。

正面の高まりの下に盛土遺構が埋まっている。造成にあたって、手前の低い部分には少し盛り土をするという。

正午すぎ、さいたま市役所の文化財保護課で小山課長に会う。

「市有地との境界の小道のところで擁壁工事が進んでいる。土器も見える」と私がいうと「午後から、担当者が現場に行くことになっている。出て来た土器は拾っておくよう、業者には伝えてある。」と言う。

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