小室山セミナーの打ち合わせのために、鈴木氏とメールのやりとりをする中で、いろんな意見が出て来た。さいたま市ばかりでなく、千葉県の話題も加わった。
鈴木 (05.01.03)
12/27(月)の岡まち子さん面談ですが、小生が教育長宛に出した文書のご説明を、岡さんにさせて頂きました。
飯塚さんの「小室山セミナー」のチラシを差し上げましたところ、喜んで宣伝する旨話しておられました。
文化財保護課の課長さんが岡さんの所に文句を言いにきたとのことでした。
今年は情報公開を進め、地域住民はもとよりさいたま市民に馬場小室山遺跡の重要性をPRして行きたいと思います。
史跡は活用が一番重要ですので、三室中学や自治会も含めた活用を展開していければ、と思っています。
では、本年もよろしくお願いします。
飯塚 (05.01.08)
今年もよろしくお願いいたします。
さて、27日に岡議員のところにいらっしゃったこと、課長から文句の出たこと、メールで拝見しました。課長はどんな点が不満だったのでしょうか。
鈴木 (05.01.09)
●有り体に言えば、愚痴の類です。課長さんは事務職(生涯学習部参事)ですから、文化財保護課にいても、仕事上の真の仲間がおりませんので、岡さん(議員)の所で愚痴をこぼしているのです。
要するに自分達は一生懸命にやっているのに、鈴木たちに評価されない、日本考古学協会員なら文化財保護課には4人もいる、という類の愚痴です。
4人も日本考古学協会員がいて、協会からの要望書や再要望書に対して無視を決め込んでいることの矛盾が分らないのですね。
●年末年始にかけて、さいたま市の文化財行政について改革を行う必要性を実感しました。馬場小室山遺蹟の保存問題を通じて、市民の力を借りてこそ、行政は真の文化財保護が実現できることを認識して欲しいと願っています。
飯塚 (05.01.09)
以下は文化財保護課の仕事ぶりについて私の思うところです。
発掘調査費の見積もりや業者との交渉が非公開で、調査費がいくらになったかも非公開、調査の課程や結果についても、ほとぼりがさめるまで非公開ということで、非公開づくしです。そのことが、かえって担当者の首をしめている点があると思います。
業者にしてみれば、交渉にくる文化財保護課の担当者を何とかすればいい。文化財保護課が情報を守ってくれるのだから、あとは世間の批判を浴びることもない。というわけで、アイダ設計くらい事業を展開できるところなら、そのへんの要領は、担当者より上だろうと思います。業者にとっては何千万の利益がかかっている、担当者にとってはできてもできなくても給料はかわらない。よっぽどの使命感ないと、身を削ってまで交渉する気にはなれないのでしょう。そのことを、文化財保護課は「所有者との信頼関係を大切にする」と自己弁護しているのだと思います。
鈴木 (05.01.10)
市民の立場で問題を考えることの重要性には賛成です。
住んでいる市をより良くしたいとチャレンジすることが、市民としての将来への展望でありますし、そのために市職員は業務の透明性を高めて市民の理解を得る努力が必要に思います。
飯塚様のご意見に同感です。
やはり監査機能を市民が持たないと駄目になるばかりですね。教育長宛の文書にはこの点を踏まえて一歩進める意思表示を示してあります。
アイダ設計に対してさいたま市が見せてしまった弱みは、今後のさいたま市のスタンダードとなってしまいます。このようなことは許されるはずはありません。これまでのアイダ設計がらみのさいたま市における埋蔵文化財調査を徹底的に監査しましう。
飯塚(05.01.10)
例えば、 千葉県でも似た話があるそうです。貝塚の世界遺産登録に関し、県知事が乗り気なのに、文化課が消極的であるようで、県議会の貝塚の世界遺産登録に関する質疑で、否定的な先送り的答弁をしたように聞いています。何かさいたま市での話と通底するものがあるかもしれません。知事の意向を受けた部署、例えば観光課では、観光などに積極的に活用しようという気持ちが強いはずですが、不思議ですね。
鈴木 (05.01.10)
文化立県、文化立国の意識が埋蔵文化財保護業務に欠落していることは事実として受け止めなければなりません。市民や県民はそれを期待しているのですから、業務の仕方を見直すべきでしょうね。
以上、年末年始に考えていたことは市民として当たり前の感覚であることが分り、ホッとしました。