050205看板

2005年2月5日

残存文化財のある場所

埋蔵文化財と一緒に売り出された分譲地

小室山の分譲地の南側部分には、まだ、多くの土器、石器、住居跡が埋まったままになっています。発見した場合には届け出る必要があります。さいたま市文化財保護課は2004年9月30日に発掘調査を打ち切りましたが、日本考古学協会は、残存文化財の保護を求めて、文化庁、埼玉県、さいたま市に2度にわたって要望書を提出しています。(新聞記事参照

これまで祭祀の場と考えられてきた「環状盛土遺構」が、実は、積み重なるようにつくられた縄文後期の住居跡であることを、この馬場小室山遺跡は日本で初めて明らかにしました。

分譲地の東側に隣接する市有地は、市の史跡に指定する方向で検討が始まったところです。(市議会での教育長答弁)
「環状盛土遺構」部分は公共の財産として市で保全するよう、これからも運動してまいります。

手前の大きな穴の中には多数の土器が納められていた。調査は右側の樹木の列のあったところまで進められたが、その向こう側は時間切れで出来なかった。樹木の列とその向こうの竹林との間は、文化財が埋まったままで宅地として分譲されることになった。


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