050228用地管財課に手紙

2005年2月28日

用地管財課長に手紙

樹木伐採について、文書で回答をもとめるべく、次のような連名の手紙を用地管財課に届けた。

2005年2月28日

さいたま市
用地管財課長
関 根 義 則 様

小室山近隣の住民 飯塚邦明
さいたま市緑区三室2025-10
日本考古学協会  鈴木正博
さいたま市大牧1218-42

里山景観の保全を

時下、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、私どもは、さいたま市立三室中学校の南側に隣接する「小室山」の保全運動をしております。2003年8月22日と9月30日に、さいたま市長にあて、「保全の策を講じてほしい」という要望書を約5500名の署名とともに提出いたしました。公園みどり課から「緑の基本計画を策定する中で検討する」との回答をいただき、その後策定された緑の基本計画には「屋敷森の保全」が掲げられておます。また昨年12月市議会の教育長答弁では、縄文時代の遺跡「小室山」を市の史跡として指定する方向で検討を始めるとのことです。

2005年2月21日に、用地管財課の管理する市有地の西側の樹木が伐採され、屋敷森の一部が重機によって押しつぶされました。そこで、用地管財課を訪れ、どのようないきさつでこのようなことになったのか、話をうかがったところ、「分譲地を開発した業者から、市有地の樹木の枝が迫り出しているので切ってほしいと言われ、どの樹木を切るか業者と打ち合わせの上、市で伐採をした」との話をうかがいました。保全運動をする者として、市有地ぎりぎりまで開発し販売される土地を売りやすくするために、市税をもって重機で屋敷森を押しつぶし樹木を伐採したことに疑問を感じます。また、史跡になるであろう「小室山」の景観が重機によって破壊されたことについて、行政の一貫性を欠くのではないか、との疑念をいだきます。

話をしてくれた用地管財課の係の方に「保全を求める署名が提出されていることを知っているか」と伺ったところ、「知らない」とのお返事でした。

署名簿が提出されたことは新聞にもとりあげられております。市長に保全の策を講じるように求めた、その土地を管理する用地管財課が、署名簿提出の事実を知らないというのは、腑に落ちないところです。用地管財課におかれましては、管理する土地について、住民から署名簿が提出されている事実をご確認いただき、重機の乗り入れと樹木伐採のいきさつについて文書でご説明をいただきたいと思います。ご署名いただいた皆様には、当方より報告いたします。


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