2005年3月29日
3月29日、馬場小室山遺跡がさいたま市の史跡に指定された。30日の午後、市議会議員から、そのむね電話とファックスをいただいた。「これで、遺跡が開発から守られる」と議員のコメント。指定されたことを、ともに喜びあう。
●史跡指定となったのは、市有地部分のみ。あとの部分は、建て売り業者の手にわたり、一部が未調査のまま、その上に建売住宅が建設されている最中。いっぽうで、山から運び出された土は多量の土器を含んだまま、見沼田んぼの芝川ぞいの客土に使われたりしている。馬場小室山遺跡の土器が、見沼田んぼで拾えるわけで、こちらは「馬場小室山第二遺跡」と皆さんが呼んでいる。「馬場小室山第二遺跡」については、考古学協会の鈴木正博氏がさいたま市の文化財保護課に対して文書で報告し、「芝川上流には寿能遺跡などがあり、土器の移動によって、将来、考古学上の混乱もありうる。本来、芝川べりにあった土器ではないことを記録してほしい」と要望している。