2005年4月24日 地域のニュース「ばんばおむろ山」を6500部、新聞折込みした。
ご署名いただいた皆様
署名活動から史跡指定まで |
小室山の競売
関東財務局 統括国有財産管理官の渡辺さんの話
|
2004年1月の小室山 |
それでもあきらめきれず、署名活動が始まった。(2003年7月)。
署名は、1次分、2次分あわせて約5500名となり、財務局には競売の中止を、さいたま市には、保全策求めて8月と9月の2回にわたって提出した。
しかし、市の公園みどり課から「買い取る予定はない」との回答書が9月下旬になって届いた。財務局は予定通り競売を行い、2003年10月、ただ一社入札した業者が落札。宅地開発されることとなった。12月、署名活動をした人が業者を訪問し、皆の思いとともに「調査だけでもきちんとやってほしい」と、伝えた。
残された盛土遺構の中心部 |
|
|
2004年11月24日、工事が進む中、現地打ち合せのため小室山を訪れた文化財保護課の人たち |
しかし、文化財保護課は「すでに調査の終わった所である」という見解を再び示した。山形副主幹は「ぎりぎりまで掘れば隣接地の土が崩れる。調査できないところが残るのはやむをえない」と説明。これに対して、考古学協会の鈴木氏らは、「南側には10mの幅で未調査の場所があり、そこが盛土遺構の中心部である」として、反発。11月16日、考古学協会の鈴木氏は調査未了地区を具体的に示して「ここに残存文化財があるのか、ないのか」と、文化財保護課の山形副主幹に質した。これに対し、山形副主幹は「やむをえず調査できなかったのであり、そこが遺跡でないと言っているわけではない」と大声で答えた。 |
これに先立って10月25日、文化財保護課の対応に不満な鈴木氏らは、知り合いのつてを頼って市議会議員の高柳としや、岡まち子の両氏に相談、議員の紹介で10月26日、飯塚とともに内藤助役に面会した。鈴木氏は「小室山」の環状盛土遺構と多量の土器の出る大土坑との組み合わせは国指定級の遺跡であると、残された文化財の保護を訴え、隣接した市有地の保全と史跡指定をお願いした。飯塚も与党彩政会の武笠光明議員(緑区三室)を議会に訪問、市有地の保全のために力添えをお願いした。
11月5日、助役から回答。(1)すでに工事の始まった部分について教育委員会は、さらに調査をする考えはない。(2)隣接した市有地については、遺跡として保存の検討を始める、とのこと。
|
2005年4月21日の小室山。 |
報告 飯塚 048-874-3159