今迄堪えていた私も涙が溢れてきました。残っている先生、食堂のお兄さん、だいえい(門の入り口で身分証明証をチェックして、建物内に入る許可を出す人)たちが、「飛行機が飛ばなかったら帰って来いよ・・『回家』・・」と窓の外で言っています。バスの中では、顔を見合わせてお互いの泣き顔を笑いあいました。
空港に着く迄永い時間を費やしました。空港ではやはり「欠航」が目につきました。関西空港行きはまだ欠航になっていません。ふと見ると私の側に日本人で中国人のお嫁さんをもらった彼が私の荷物を持って立っています。「此所は飛行機に乗るひとだけが入る所なのにどうしてはいれたの?」「あっち、あっち」。指を指された所を見ると、バスから降りた学生達が頼み込んでひとりを荷物運びの手伝いに入れてもらったようです。驚きました。
私は真夏に大連に着いたので、冬がこんなに早く来ることを想像していませんでした。帰る時の服装は上から下まで皆中国製。ちなみに、帰国の服装は羽毛のジャンパーに綿の入ったズボン、中国人女子学生から貰った厚い手袋、なにも見えないほどながい靴、それにリュック。ちょっと違和感がありました。
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