おばあさんの語学留学記
中国人学生の物の考え方・・・恋愛も交えて
2001年9月23日記入

 ある日、揚さんがなかなか約束の時間になっても来ない。今日は日本語の勉強の日なのに。今迄遅れてきたことがない。予習も復習も完璧に近い。先にすすんでも、理解できない所をチエックしてあって、とても要領良く勉強している。
 30分程遅れてきた。何かいつもと様子が違う。
 「どうしたの?」
と聞くと涙を流していた。
 「もう、今日は学習するのは止めよう。」
 「待ってて。ダイエイの所でビ-ルを買ってくるから一緒に飲もう。」
今熊野難波金岡資料館

語学留学資料室
 彼女の話しでは、二人好きな人がいて、一人はお金持ちで余り能力がない。もう独りはお金は無いがとても能力のある人らしい。今日、能力の無い人にお別れをいってきた。とても,悲しい顔をしていた。悪いことをしてしまったと泣いていた。
 後にその彼を連れて来たが誠実そうな好男子だった。彼女は良い人を選択したようにおもう。毛筆も上手いし礼儀正しい。後に卒業してから就職難のおりなのに一流の新聞社に就職できて、新聞にのった記事を送ってきた。よかった。