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第1話 はるかなる旅立ち 1269年 イタリア・ヴェネツィアー 15才の少年マルコは父親の顔を知らずに育った。父・ニコロとその弟マテオは15年前、はるか中国(元)まで商売の旅に出たきりだった。そんな時、突然父と叔父が帰って来た!が、素直に心を開けないマルコ。そんなマルコを見て、ニコロは再度の東方への旅にマルコを連れて行く決心をする。
第2話 聖なる油を求めて 1271年、エルサレムへ向かって旅立った一行は、アークルに立ち寄る。マルコは「母親が病気なので皮袋を買ってほしい」というベドウィンの少年の言葉を信じて皮袋を買い、テントまで送って行く。が突然少年はマルコにナイフを突きつけた。危機一髪のところで、マルコはハマレク族の族長シャリフに助けられる。少年は、シャリフによって首を刎ねられ、マルコは砂漠で生きる者たちの厳しい掟を知る。
第3話 二人の僧侶 マルコ一行は聖地エルサレムでフビライとの約束のローマ法皇からの親書と聖なる油をもらい受けた。しかし、もう一つの約束、キリスト教徒の賢者百人を同行する事はできず、僅か二人の僧侶を連れて出発しなければならなかった。トルコ領に入ると、マムルーク族、イスラム軍、モンゴル軍の争いが激しく、一行も戦乱に巻き込まれる。何とか戦火から逃げ出す事ができたが、その夜二人の僧侶は恐れをなしてエルサレムへと逃げ帰ってしまう。
第4話 さらばネフドの星よ アルメニア地方に入った一行は、砂漠の旅に備えて馬からラクダへと乗り換えることにする。ラクダ市でマルコは白いラクダ『ネフド』と出会い、ネフドはマルコを主人に選ぶ。砂漠を旅する一行を土砂崩れが襲い、ネフドはマルコをかばって足に傷を負う。マルコはネフドをかばい、引いて歩くが、行く先々のオアシスでは水が枯れており、これ以上はネフドを連れて行けない。マルコはネフドを楽にしてやるために自ら剣を降り下ろした。
第5話 悪魔の火 トルコ中央部・ギョレメ渓谷からアルメニアへと入るマルコ一行。河で水浴びをする一行の前に燃える死体が流れて来る。『悪魔の火』石油を武器に使う盗賊団カラウナス。シャリフの父やその部族もかつてカラウナスに虐殺されたのだった。その夜、マルコたちの野営地をカラウナスが襲撃した。
第6話 砂漠の盗賊カラウナス カラウナスと必死の闘いを繰り広げる一行。マルコは荷を守るので手一杯だったが、とうとう追い詰められて剣を抜く。しかし一撃のもとに吹っ飛ばされ、命は助かったが荷のほとんどを奪い去られてしまった。多くの犠牲者を出し重い足取りで進む一行の前に再び現れるカラウナス。シャリフは部族の復讐をかけてカラウナスの頭目と一騎討ちを申し出る。激しい戦いの末、シャリフと頭目は相打ちに。マルコに抱きかかえられながら、シャリフは目を閉じた。
第7話 黄金のパイザ カラウナスに荷の大部分を奪われた一行は、隊商を建て直すために次のオアシスへと向かうが、モンゴル兵たちに逃亡者と間違えられ、ニコロとマテオは捕らえられてしまう。大ハーンの使者の証、黄金のパイザを見せるが、字の読めない下級の兵士たちには通じない。マルコは隙を見てパイザを奪い返し、半日も離れた町アルハリスの司令官の元へと急ぐ。ニコロたちの公開処刑が行われようとした直前、マルコが司令官とともに駆けつけ、処刑を中止させた。
第8話 バグダッドの幻想 バグダッドの街で、マルコは青いヴェールをかけた美しい少女とすれ違い、見とれてしまう。翌日、少女と再会したマルコは旅の話を求められるまま語り、夢のようなひとときを過ごす。少女の名はビドア。しかし、マルコはかつてモンゴル軍がバグダッドを襲った時の話を聞き不安にかられる。再び訪れたビドアの屋敷は廃虚と化しており、庭園には幾多の墓碑が並んでいた。そして、その中の一つに青いヴェールがなびいていた。
第9話 カスピに消えた少年 カスピ海沿岸の町で、マルコは奴隷の少年トウスに出逢う。トウスの父は息子を買い戻すために必死に働いており、トウスは父を待ちわびていた。その夜マルコは酒に酔ったトウスの持ち主がトウスを売り飛ばす相談をしているのを耳にした。その事を告げると、トウスは逃げる決心をする。トウスはマルコの手を借りて小舟を出し、嵐の近づきつつあるカスピ海へと消えて行った。
第10話 暗殺者教団の谷 イラン北部の奥深い谷間に「山の老人」と呼ばれる人物に率いられるイスラム教の教団があった。そこでは若者を攫って来ては麻薬を飲ませ、暗殺者に仕立てていた。マルコもこの教団に攫われ、暗殺者にされそうになるが、同じく攫われてきた下働きの少女に助けられ、一緒に逃げる。秘密の脱出口から外界へと抜け出た時、無数の矢が降りそそぎ、少女の背中に射さる。マルコは名も知らぬ少女の亡骸を抱えて立ちつくしていた。
第11話 ホルムズの熱い風 ペルシャの港町ホルムズに着いた一行は海路をとるため船を探す。船乗りのアブドルという酒びたりの老人と出会ったマルコは船に案内してもらうが、あまりのボロ船に落胆。数日後、『悪魔の風』と呼ばれる砂漠からの熱風がホルムズに吹きつけ、人々は船で沖に出て避難する。アブドルもマルコたちの助けで何とか自分の船を沖に出すが、岩礁に激突。ようやく風がおさまって岸に泳ぎ着くが、アブドルはそのまま息をひきとり、一行は海路をあきらめる。
第12話 じゅうたんに秘めた恋 ペルシャの絨緞市の開かれる町。マルコはふと懐かしい歌を耳にする。ヴェネツィアの子守歌だ。歌っていたのは、ミりアムという少女だった。ミリアムは亡き母が半分まで織っていた絨緞を5才の時から織り続けていた。母親は絨緞を織りあげたら読むようにとミリアムに手紙を残していた。しかし、そうなれば絨緞は売られてしまう。ためらうミリアムにマルコは絨緞を織って母の手紙を読むようにすすめた。手紙を読んだミリアムは新しい絨緞を織り始める。
第13話 拝火教徒の友情 イラン、拝火教の聖地ヤスド。マテオは傷ついた自分の馬と交換にラバと新しい靴を馬商人から巻き上げる。マルコとマテオは先に行った隊商の後を追うが、砂嵐に襲われ、ラバは逃げてしまう。道に迷い、その上マテオの靴も壊れて二人は拝火教の葬儀場で夜を明かす。さんざん馬商人の事をののしるマテオ。翌朝、砂漠の彼方にニコロたちの姿が・・・例の馬商人も一緒だった。馬商人はラバが帰って来たのを怪しんで、二人を探しに来てくれたのだった。
第14話 反乱 アフガニスタン、ヘラート。モンゴル軍の侵略により町は廃虚と化していた。軍の指揮官カダルはニコロたちとは旧知の仲で、再会を祝う最中、反乱軍蜂起の知らせがはいる。反乱軍の中にはマルコと顔見知りになった老人ラシードの孫・マーモッドがいた。老人は民衆を巻き込む事を恐れ、反乱軍の居場所をカダルに告げた。戦いの中、マーモッドは戦死し、ラシードも傷を負う。町の人を救ったのだと励ますニコロに「だが孫を裏切った」と言い残し、ラシードは死んで行く。
第15話 まぼろしの谷 アフガニスタン、ヒンズークシ山脈。風で帽子を飛ばされたマルコは老婆に古ぼけたターバンをもらった。目の前に突然巨大な仏像が現れ、マルコを恋人ハサンだと思いこんでいる少女ライラに出会う。ハサンはイスラム教徒でありながら仏像の笑みに魅せられ、谷を追われていた。イスラム教徒はマルコをハサンと思い、マルコを乗せたまま、仏像の顔を削り落とした。気がつくと、マルコはターバンを巻いたまま、道に倒れていた。すべては遠い過去に起こった出来事だった。
第16話 命の色 アフガニスタン北部。遊牧民の族長サイードのテントに招かれた一行は、族長の息子アリーがモンゴル兵に攫われた事を知った。サイードの部族を戦いに参戦させるためだった。しかし、冬が近づき、羊たちを南に移動させないと群れが全滅してしまう。アリーの兄シグナンは弟を取り戻そうと独りモンゴル軍のテントに斬りこむが殺され、モンゴル軍は尚も参戦を迫る。サイードは誰にも止められぬ遊牧民の生き方を貫き、唯独り生き残った息子アリーを置いて部族を出発させる。
第17話 まぼろしの騎士チャパンドゥ バダクシャン地方。ここにはブズカシと呼ばれる騎馬競技がある。マルコは草原で血の汗をかく白馬に乗った若者に出会った。その顔には深い傷が走っていた。ブズカシの日、競技の途中で例の若者が乱入して来る。彼は10年前のブズカシの時、地主のアブドに父を殺されたのだった。見事に競技に勝ち、アブドの前に進んだ若者は、10年前の悪事を暴きアブドの上に笞を振り上げる。が、笞は空を切り、旅のチャパンドゥ(騎手)の若者はそのまま次の試合を求めて走り去る。
第18話 パミール越えの恐怖 シルクロード最大の難関、パミール越え。吹雪のため隊からはぐれたマルコと荷役人夫の少年ユースフは、雪崩に巻き込まれる。間一髪、人夫頭ジャファディに助けられたマルコだが、肩に傷を負う。凍死寸前のマルコを守りながら、ジャファディはユースフに助けを呼びに行かせる。駆けつけたニコロたちが見たものは、マルコをかばって雪の中に埋もれたジャファディの姿だった。最期の力をふりしぼりニコロにマルコを渡すと、ジャファディは息をひきとった。
第19話 天山に消えた少女 カシュガル、カザフ村ー道に迷っていたマルコたちは、男まさりな少女エルデネに会い、村へ案内してもらう。村で集団見合いが開かれるが、エルデネには申し込む男はいない。途中でさっさと帰るエルデネの後を追ったマルコは、草原で馬の競走をし、二人はうちとける。そこへ突然山賊が現れ、ケガをしたマルコを見てカッとなったエルデネは山賊の胸にナイフを突き立て、追い払った。エルデネはマルコに自分の住む所はこの村ではない、と告げ、そのまま旅に出る。
第20話 悪霊の砂漠 タクラマカン砂漠。古くから『死の海』と恐れられたこの砂漠を越えようとしたマルコたちは、一人の老婆から毛布を預る。10年前砂漠で行方不明になった老婆の息子に会ったら渡してほしいというのだ。その後、一行を雷鳴が襲い、ニコロとマルコは隊とはぐれてしまった。夜、悪霊のうなり声がマルコの名を呼ぶ。マルコはその悪霊の腕に、老婆が言っていた息子の腕輪があるのを見た。毛布を投げるマルコ。激しい雷鳴と稲光りとともに、悪霊は消えていった。
第21話 燃え上がる陰謀 トルファンにたどり着いた一行の宿にラクダの生首と「これ以上すすむな」と書かれた脅迫状が投げ込まれる。町の総督に訴えるが、総督の態度には不審なものが感じられた。深夜、総督邸に忍びこんだマルコは、総督が脅迫者の一味で黒幕は元の宮廷にいる事を知る。一行を殺せと部下に命じる総督。しかし、屋敷の女奴隷で実は大ハーンの密偵だった少琳に助けられ、無事城門を突破する。城外のかなたには、一行を迎える大ハーンの近衛隊が近づいて来る砂塵が見えていた。
第22話 天駆ける謎の旗 中国の西の玄関、玉門関まで来た一行はフビライの派遣した護衛隊に迎えられる。ここから元の都・大都(たいどぅ)までは約50日。だが、その夜一行の野営地は賊に襲われ、聖油が狙われる。護衛隊長はチンギス・ハーンの聖なる天馬の旗で聖油を包ませる。再び、一行は賊の襲撃を受け、聖油のあるテントは火に包まれる。絶望するマルコたちーだが、火が消えた後、奇蹟的に焼跡から天馬の旗に守られた聖油の壷が無傷でその姿を現した。
第23話 王の中の王フビライ 3年半もの旅の末にようやくたどり着いた元の主都・大都。マルコたちはフビライの前に目通りを許される。が、約束のキリスト教の賢者百人を連れて来る事ができなかったニコロの表情は暗かった。そんな時、インドからの使者が1本の金色に塗られた木を献上する。根元は不老長寿の薬で枝の方は猛毒だというが、どちらが根元かわからない。「私に見分けさせて下さい」 マルコは申し出る。見事に役目を果たしたマルコをフビライは「百人の賢者より優る」と褒めた。
第24話 密命下る 大都をコガタイに案内してもらっていたマルコは、アクマッドの手下、バクシに狙われる。「チンギス・ハーン様だったヤツらは皆殺しなのに!」と言うコガタイに、マルコは「疑いだけで人を殺すのはよくない」と反論する。コガタイの屋敷で、マルコはコガタイの妹オルジェに紹介された。ある日マルコは宮廷に呼ばれ、フビライから自分の目の代りとなって広大なこの国を旅するようにと命を受ける。17年にもおよぶ中国でのマルコの旅の始まりだった。
第25話 カラジャンの大蛇 雲南地方に視察に出かけたマルコ。カラジャンの都でマルコはゴディ将軍とその息子ティムに出会った。その地の王チムールに会ったマルコは、ゴディが前の支配者の息子で反乱を企てている事を知る。反乱を止めようとゴディの元に行くマルコ。その時ティムが川に落ちたー 川には大蛇(ワニ)が住んでいる!川に飛び込んだマルコはワニと死闘の末ティムを助け、戦いは果てしない復讐しか生み出さないとゴディに告げる。ゴディは反乱をあきらめ、兵を引き上げた。
第26話 百雁の便り 杭州は当時はまだ南宋の都だった。城門に入る時の検閲で旅の記録を細かくつけていたのが見つかったマルコは、元の密偵と疑われ地下牢に入れられる。その隣の牢には痩せた白髪の老人がいた。その夜老人と雁の話をしたマルコは、老人が16年前元から使者として送られた
第27話 秘密兵器回回砲 かく経のメッセージを見たフビライは名将バヤンを西方から呼び寄せた。バヤン凱旋の日、兵器工場に侵入した賊がバヤンめがけて投石器を放った。石に驚き落馬したバヤンは、工場長カディフを捕らえさせる。マルコはカディフの無実を訴えるがバヤンは相手にしない。バヤンの屋敷に乗り込んだマルコとコガタイは、バヤンが事件の真犯人はアクマッドだと知っていて、回回砲を完成させるためにカディフを屋敷に匿ったのだと知った。試し撃ちで石はアクマッドのいた船に命中。
第28話 王家の墓の秘密 南宋を滅ぼしたフビライにアクマッドとラマ僧バニエンスは元朝を安泰にするために南宋王家の墓を暴くよう進言する。その監視役を言いつけられたマルコ。バニエンスたちの目当ては墓の財宝だったのだが、開けてみると既に財宝は持ち去られていた。マルコが先に盗んだのだと疑うバニエンスは、地下道の中でマルコに襲いかかる。マルコは墓作りの家の兄妹唐玉潜・少宝に助けられ、バニエンスは崩れた岩の下敷きになった。唐兄妹は皇帝の遺骨を密かに移して埋葬し直した。
第29話 揚子江決壊 マルコはフビライから揚子江のほとりに住む南宋の水軍参謀・劉征を大都に召し出すよう命を受けた。しかし劉征は自分は揚子江の洪水を99回見てきたが、もうすぐ100回目を見たら死ぬと言う。その地の駐屯所にアクマッドから、劉征を殺すよう命令があり、二人は襲われる。その時揚子江の洪水が起り、劉征は稲に火を放って村人に危険を知らせ、兵士たちは洪水に押し流されてしまう。水がひいた後、劉征は自分の言葉通り静かに息を引き取る。
第30話 ジパングの宝 寧波の港で警備をしているコガタイを訪ねたマルコは、ジパングの人間が流れついたと聞いて見にゆく。打上げられたのは定次郎という青年で堺の商人だった。交易の途中、海賊に荷と仲間を奪われ、何としても荷を取り返すという定次郎にマルコとコガタイは協力し、回回砲を持ち出して海賊の本拠地に乗り込む。海賊はコガタイに縛り上げられ、無事に船と荷と仲間を取り戻した定次郎はマルコとコガタイに感謝し、いつかジパングに来てほしいと申し出た。
第31話 ジパングを討て 1281年ーフビライは2度目の日本遠征を行う(弘安の役)。慶元からの江南軍には、モンゴルの将校コガタイと旧南宋の兵士王著(わんちゅう)の姿があった。最初旧敵同士いがみあう二人だったが、船上で相撲を取り、互いの力を認め合う。日本側は前回の文永の役の轍を踏まず、様々な対作を練っており、モンゴル軍は予想外の苦戦を強いられる。更に台風により船団は壊滅的被害を受け、モンゴル軍の僅かな生き残りは元へと帰還する。
第32話 アクマッドの最期 元の財務長官アクマッドはフビライの信任篤いのをいいことに、放埒の限りを尽くしていた。ジパング遠征から帰って来た王著は、妻と娘がアクマッドにさらわれたのを知り宮廷に乗り込むが、警備隊長のコガタイに阻止される。その後、オルジェが何者かにさらわれ、王著の仕業だと思ったコガタイは王著に斬りかかる。しかし、オルジェをさらったのはアクマッドだった。王著はアクマッドと刺し違えて息をひきとる。
第33話 新たなる旅立ち 元に来て17年ー老いたニコロとマテオは望郷の念にかられていた。マルコは二人を故郷・ヴェネツィアへ送り届けようとフビライに旅を願い出るが、許しを得られなかった。そんな折、イル・ハーン国に嫁ぐコカチン姫の旅団が、チャガタイ・ハーン国との内戦のために戻って来てしまった。陸路をあきらめ、海路でコカチンを送る決意をしたフビライは、マルコに護衛隊長を任命した。1292年、マルコは泉州港から故郷へ向けて出帆した。
第34話 南海の嵐 南シナ海を航行中、マルコは女を船に乗せると縁起が悪いという水夫たちからコカチン姫を船底へ移すように迫られ要求を拒否するが、コカチンは自分は荷物と同じだと言って自ら船底へ降りる。密航者の少年・少海が見つかり、水夫たちに追い回される中、嵐が近づいて来た。大時化で船底にも穴が開き、コカチンは浸水を食い止めようと一人船底で奮戦する。船は何とか沈没を免れたが、この嵐で船団は約半数になってしまった。
第35話 巨象の怒り チャンバ国。美しい少女カイは王の后に定められていたが、象使いのクキという幼馴染みの恋人がいた。二人は王宮を抜け出すが捕まり、王はクキに自分の象を笞打って怒らせ、踏み殺させようとする。しかし、象がクキを踏もうとした瞬間、カイはクキを庇って身を投げ出す。象は直前でその足を止め、二人に背を向けて去って行った。それを見た国王は、二人の仲を許した。 第36話 魔の海峡マラッカ 岩礁地帯が広がるマラッカ海峡。この難所を乗り切るため、マルコは水先案内人を探しに島に上陸した。市場で一人の少女を助けた少海は少女・チェンヨを家まで送って行く。マルコが水先案内人ダモイの家に着くと、ダモイは病気で死んでいた。そこへ少海とチェンヨが帰って来る。チェンヨはダモイの孫娘だった。あきらめたマルコが自力で海峡を抜けようとすると、小舟に乗ったチェンヨがやって来て祖父の葬儀に立ち会ってくれたお礼に水先案内をかって出る。 第37話 密林の秘密 インドネシア・スマトラ島。奥地に小人が住んでいるという話を聞いたマルコは自分の目で確かめに行く。途中一角獣に襲われ、道案内の青年に騙されたマルコは奥地の村人たちに捕らえられる。村人たちに殺されそうになるマルコを、少海の知らせで駆けつけてきた張船長たちが間一髪の所で救う。小人の正体はオランウータンだった。
第38話 ラジャの遺産 スマトラ。バダック族の長ラジャは少海が死んだ息子に似ている事に驚き、少海を自分の息子として引き取りたいと申し出る。ラジャの息子は、昔村に虎が出た時、ラジャが自分の家の周りにだけ柵を巡らし、村の周りには作らなかったため、虎に襲われて死んだのだった。しかし、少海はマルコのように旅をしたいと言って断わる。再び虎が出現し、少海が襲われる。ラジャは少海を助けて虎と戦い、命を落とす。
第39話 宝石と陰謀の島 セイロン島(スリランカ)。コカチン姫は国王暗殺を企てる将軍・マヒンダの罠により捕らえられ、マルコはその釈放と引き換えに国王をパレードの最中に矢で射る事を強要される。マヒンダの監視の元、マルコの放った矢は王の胸を射抜く。マヒンダがマルコを犯人としてその場で処刑しようとする直前、王が現れた。少海とコカチン姫が王に暗殺計画を伝え、人形を身替わりにしていたのだった。マヒンダの一味は捕らえられ、王は礼としてコカチン姫にルビーを与えた。
第40話 洞窟寺院の奇蹟 インド、コモリン岬。マルコは僧の祈りによって寺が動くという奇蹟の噂を聞いた。僧・ムハラハはマルコを快く寺院に案内するが、そのムハラハを一人の少女が襲った。その少女・シータは、20年前ムハラハに父親を殺されたのだという。だが、実はムハラハこそがシータの父親で、20年前寺に盗みに入った際にバラモン僧を殺してしまい、罪を償うため20年間苦行を積んでいたのだった。再び寺が動き出す中、シータは岩に潰されそうになった父をとっさに助ける。
第41話 父と子の絆 マラバール海岸からカリカットへ向かう途中、一行は崖に巨大な石仏を彫る男に逢う。カリカットで男に紹介された宿に泊まったマルコは、宿の女主人と息子があの男の家族だと気づく。宿の主は13年前石仏を彫るために旅に出ていた。その宿がデーバという親子に乗っ取られそうになり、宿の息子ダナはデーバ親子と決闘する事になる。決闘の日、2対1で追いつめられたダナの上に刀が振り下ろされそうになった直前、マルコが父親・ダナンを連れて駆け付ける。
第42話 大いなる旅路 苦難の果てにイル・ハーン国ホルムズに着いた一行。しかし、アルグン王は病死しており、コカチン姫はその息子ガザンに嫁ぐ事になった。何とか無事にガザンにコカチンを渡す事ができたマルコは、安堵と同時に一抹の寂しさを感じるのだった。ある日宮廷に呼ばれたマルコは、ガザンよりフビライ崩御の知らせを聞く。目標を失い茫然とするマルコにコカチンは言う「あなたのなさった事は無駄じゃありません・・・あなたは知ってるはず。旅はそれ自体がすばらしい事だって・・・」コカチン姫に別れを告げ、一行はヴェネツィアへと旅立った。
最終話 想いは東方を駆けて 1295年。マルコはようやく故郷に帰り着いた。しかし、25年の月日はあまりにも長く、そして、マルコの語る東方の話はあまりにも壮大で、当時のヴェネツィア人の理解を越えていた。『百万』(ウソつき)と人から呼ばれ、からかわれるマルコ。自分の故郷はここヴェネツィアではない、旅こそが自分の故郷だ、と悟ったマルコは再び東方へ旅立つが、敵国ジェノアの艦隊に捕まり牢に入れられてしまう。牢の中で語ったマルコの話を作家・ルスティケロが記録し出版した。「東方見聞録」である。しかし、その真価が認められるのはそれから500年後のことだった。1324年冬ー マルコは70才の生涯を閉じた。
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