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2010.5 ニキビは皮膚科へ.jp
ニキビ治療のテレビCMが始まったようです。同時にインターネットでもニキビ治療の啓発を行っているようです。
ニキビは皮膚科へ.jp→http://www.nikibi-hifuka.jp/

ここで言われている「新しい治療」というのは、「ディフェリンゲル」という塗り薬です。
ディフェリンゲル患者さま向け情報サイト→http://www.differin.jp/patient/main.html

日本では、2年前位にやっと使えるようになった、文字どおり最新のニキビ治療薬です。
ディフェリンゲルは欧米では古くから使われていて、効果が高い事は前々からわかっていたので、皮膚科医の間ではずっと待ち望んでいた薬だったのです。

ディフェリンゲルの効果は、「毛穴の詰まりを取り除く」です。
とくに10代の両頬のニキビに高い効果があり、20代でも油が多くて毛穴詰まりが激しいタイプには効果があります。

2010.5 アトピー性皮膚炎について その2
◯アトピー性皮膚炎の治療
「根本治療する薬」はまだありません。
また、大抵の方は10代〜20代前半くらいで自然に治る病気です。
ですから、治療は「乾燥とかゆみを薬でおさえて、全身を掻きむしらないようにする」、そして「自然に良くなっていくのを待つ」という事になります。

◯治療しないで放置した場合
全身掻きむしるような激しい湿疹を放置すると、掻き傷から感染症が発生します。特に、とびひ(伝染性膿痂疹)、ヘルペス(カポジ水痘様発疹症)は要注意です。
目をこすりすぎると白内障になるかもしれません。
掻きこわし癖、いじり癖がついてしまうと、かゆみが大した事なくても傷だらけにしてしまいます。
ですから、かゆみをおさえる治療はとても重要です。

◯生活指導
・プール:湿疹がとてもひどい時は禁止ですが、普通は問題ありません。プールから上がったら、保湿をしっかりして乾燥しないようにして下さい。
・お風呂:ごしごしこすってはダメです。また、かゆみがひどい時には軽くシャワーで済ませた方が良いかもしれません。
・運動:体中に湿疹がひどい時は控えた方が良いですが、普通は問題ありません。
・食べ物:食べ物アレルギーがある場合は一部控えた方が良いですが、そうでなければ特に問題ありません。心配な場合は採血検査で確認しましょう。


2010.5 アトピー性皮膚炎について その1
アトピー性皮膚炎についての覚え書きです。

1、アトピー性皮膚炎とはどんな病気?

アトピー性皮膚炎とは、
・関節の内側(ひじの内側・ひざの裏)や首や耳たぶなどに、赤みとかゆみをおこす。
・全身に乾燥肌がある。
という病気です。

その他に、
・両親のどちらかがアレルギー(ぜんそく・アトピー・じんましん・鼻炎・結膜炎など)を持っている。
・本人も、鼻炎やじんましんなどのいくつかのアレルギーを持っている。
の場合はアトピー性皮膚炎の可能性がさらに高くなります。


2、アトピー性皮膚炎は、診断がむずかしい病気です

アトピー性皮膚炎にそっくりな別の病気がまぎれている事が多く、誤診されている事が多い病気だと思います。
・食物アレルギーによる全身の湿疹、じんましん。
・乾燥肌がかゆくて、掻きこわしているもの。
・原因不明な掻きこわし(例えばストレス性の掻きこわし行為)。
・乳児湿疹。
これらにアトピー性皮膚炎の治療をしてもあまり良くなりません。
パッと一目でアトピー性皮膚炎だとわかる事もありますが、経過を長く見ないと診断がはっきりしない事もあります。
特に特定の時期(花粉のシーズンなど)だけアレルギーがひどい場合は、その他のシーズンはただの乾燥肌だったりするので、なかなか診断がつかないと言う事があります。


2010.4 日本国内1台目の最新美容レーザー、導入
スペクトラ写真
最新のレーザーを導入しました。
当院が日本国内で1台目、初導入との事なので、スペクトラで治療を受けたい方はぜひ当院にいらして下さい。
なお、「スペクトラVRM IV」ではなく、機械の名前は「SPECTRA」です。

具体的には、
・レーザートーニング
   …肝斑を強力に改善する治療法。
       「肝斑にはレーザーは禁忌」とされていたものを、完全に覆した最新の施術法です。
       濃い肝斑で、ピーリングやハイドロキノンでも消えなかった方はぜひ試してみて下さい。

・スペクトラピール(マックスピーリング2)
   …肌つや・毛穴詰まり・くすみ・ニキビを穏やかに改善する、レーザーによるピーリング法です。
       ケミカルピーリングが体質的に合わない(赤みやガサガサが強くなる)という方はこちらが良いでしょう。

・レーザーフェイシャル
   …スペクトラとキュリアの2台のレーザーを使用して、シミ・くすみ・毛穴の開き・そばかすなどを改善し、肌の張りを良く(スキンタイトニング)します。
       当院にはケミカルピーリングとクロモライト・フォトフェイシャルもあるので、治療の希望や予算に合わせて最適なフェイシャルを行えます。

さらにあざ(太田母斑)やタトゥーを除去できる、とても有効なレーザーです。


2010.2 わきが(腋臭症)・脇の臭い・多汗症治療について

においが気になると言っても、すべてが「わきが」な訳ではありません。
また、程度により治療方法もさまざまです。

汗が多い(多汗症)

   夏暑い時や、運動した後に脇のにおいが気になる人は、汗を止める治療が効きます。

   軽度の多汗なら塩化アルミニウムローションという塗り薬で改善します。
   わきだけでなく、手のひらや足の裏の多汗(掌蹠多汗症)にも有効な薬です。

   塗り薬だけでは不十分な中等症の多汗は、プロバンサインという飲み薬を追加して治療します。

   重度の多汗はボトックス注射(ボツリヌストキシン)で改善します。


頭と同じにおいがする(脂漏症)

   頭も臭う、脇も臭うと言う時は、皮脂腺から出る油が原因です。
   いわゆる「わきが」とは違う状態です。


いわゆる「わきが」について

   冬寒くても、風呂あがりすぐでもにおいが出てくる場合はわきがを疑います。
   遺伝する病気なので、両親のどちらかがわきがを持っている事が多いです。
   本人はにおいに慣れてしまうため、自分では気がつかない事が多いです。
   家族や他人に言われてはじめて気がつく病気です。

・わきがの原因
   アポクリン腺という組織が脇の下、乳輪、股にあります。
   そのアポクリン腺からにおいの元の液が出てきます。

・わきがの治療
   制汗剤やボトックス注射は効きません。
   軽いわきがなら、レーザー脱毛を強めにやることで改善できます。
   中程度のわきがなら、電気メスの医療針脱毛で改善できます。
   部屋中の空気が一瞬で変わってしまうようなひどいわきがは、手術で改善します。
   当院でも各種治療を行っていますので、ご相談下さい。


2010.1 ステロイド非配合のかゆみ止めクリームを作りました

かゆみを治療するために皮膚科に行くと、すぐステロイド軟膏を出される、と思っている人が少なからずいるようです。
実際確かにその通りで、かゆみと言ったらステロイド軟膏が出る事が多いです。

なぜなら、非ステロイド軟膏は、どれも効果がいまいちだからです。
ステロイド軟膏しか良く効くかゆみ止めがないから、それを出すしかないのです。
(プロトピック軟膏は結構よく効きます。しかし、アトピー性皮膚炎にしか処方できません。)

そこで、皮膚科医は何種類ものステロイド軟膏を使い分けることで、
副作用を出さないようにしながら作用を引き出して上手にかゆみを抑えるわけです。
かゆみどめはリンデロンVGとアンダームしか知らない、では皮膚科医はやって行けません。

強いステロイドは短期間使用する、あるいは塗る範囲を狭めて使用する。
弱いステロイドは副作用も小さいので積極的に使用する。

それを軟膏を塗る場所の皮膚の状態・年齢を加味して、副作用が出ていないことを確認しながら適宜調節します。
その他の保湿軟膏や、炎症を抑える軟膏や、飲み薬や、生活指導を織りまぜることで、
効果を最大限に引き出して治療するのが皮膚科医の腕の見せ所なわけです。

                                                                                      *

しかし、ステロイド軟膏や抗アレルギーの内服薬がほとんど効かないかゆみもあります。
特に、

 かゆい→かきこわす→肌がボロボロになる→よけい乾燥肌・敏感肌になってかゆみが出やすくなる
     ↑                                                                                                           ↓
      ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

を繰り返している場合です。
(専門用語的には嗜癖的掻破、Itch-Scratch cycleという)

「かゆいから掻く」のではなく、「掻いてかゆみ神経を刺激している」と言う状態なので、
かゆみどめがほとんど効きません(微妙な言い回しですが…わかりますか?)
この状態の治療のセオリーは、「非常に強いステロイド軟膏を塗って、ガーゼ・包帯で保護する」
なのですが、

・長期戦になるとステロイド軟膏の副作用が必ず出るので、絶対に短期で勝負しなければいけない
・小さな掻きこわしならカットバンやガーゼで処置できますが、腕・足全体となると毎日の処置がすごく大変
・そもそも本人が難しい処置を嫌がっている場合や頻繁に通院できない場合には、打つ手がない

と言う問題があり、短期決戦に失敗すればあとはズルズルと中途半端…となり
歯がゆい思いをすることがなんどもあり、それが悩みでした。

もっとひどい掻きこわしの場合、乾燥肌の他に、とびひ・みずいぼ・いしいぼといった感染症も起こしている事があり、
そもそもステロイド軟膏を使用できない状態で来院される事もあり、その場合かゆみ治療が大変困難です。

感染症が起きている場合、それを治すために痛い治療をする事もあり、
なんども掻く事を指摘され、さらに痛い治療を受け続けると本人や家族が皮膚科に行くのを嫌がるようになったりします。
病院から遠ざかってしまい、皮膚症状は悪化しているけどあきらめて放置、というのはかなり好ましくないことです。
重症のアトピー性皮膚炎の場合、それを放置していると命にかかわる事もあります。
(重症アトピー性皮膚炎の重大な合併症はカポジ水痘様発疹症です。
これはヘルペスという水疱が全身に広がったもので、
無治療時や急に自己判断で治療を中断した時に発症する事がほとんどです)


                                                                                      *

かなり長い前話になってしまいました。
そういった理由から、「ステロイド非配合」のかゆみどめを作りました。
ステロイドが効かない、ステロイドは感染症が悪化する、ステロイドの使用量を減らしたいという理由に使用できます。
また、腎不全で人工透析を受けている方や、原因不明の慢性そう痒にも効果があります。

その他の薬と一緒に使えるので、従来のステロイド軟膏や保湿クリームと一緒に使っても問題ありません。
効果が3時間くらいは保つので、特に寝る前に塗ってから寝ると良く眠れます。
かゆみが止まるのが速いので、突然のかゆみでもすぐ収まります。

お値段は50gで1575円です(自費です)
無料サンプルもあるので、とりあえず効き目を確かめることもできます。
かゆみで困っている方は、ぜひ一度来院して相談してみて下さい。



福島県福島市丸子字漆方6−10
紺野皮膚科整形外科