Wed Feb 2 01:09:10 2000

Y2K"ムーブメント"は何事もなかったように通過して行き
きっともう井戸端会議の話題にものぼらなくなった、
旬を過ぎたものになろうとしていることだろう。

本当か?
じゃぁ今月の400年に一度の閏年はどうだ?
決算の時期には大丈夫か?
まだまだグレーゾーンは存在するらしい

日本國政府が出す安全宣言が好きな日本人は
安全宣言が出されると国民的疾患である慢性健忘症が悪化する。

放射能事故だって忘れてるんじゃないか?
震災の事だってとっくに忘れたよな。

前回はセキュリティーとシステムの使い勝手について思い付きを書いてみた。
このセキュリティーに関して、今、深刻な事態が起こっているのだが
深刻な事態が、無知な報道によって、深刻さを伝える事ができていないと感じている。
もちろん専門的過ぎて説明されても理解されないと言う事もあるだろうが
今回の各省庁へのネットワーク侵入事件報道に関しては、あまりにもおそまつである。

コニシも、「侵入されたホームページには、暗号のような解読不能な文字があり
解読可能な、英文で書かれた部分には、日本國のアジアでの虐殺についての抗議の
文章が掲載されていた」との省庁のホームページ侵入のニュースを見て
実は「暗号文字」とは、単なる日本語以外の2バイト文字が表示できないだけで
それを暗号と称してしまう、報道機関の知識不足を笑っていた一人

パスワードも管理できない会社やお役所も相変わらずだろうか?
ディスプレイの隅にポストイットでパスワードが張り付けてあったり
壁に全員のパスワード一覧が、印刷されて張り付けられている会社を 見た事がある。

推測可能なパスワードも、いとも簡単に専用辞書の使用で 解明されてしまうのも、知っての通りだ

10行削除 Mon Feb 14 17:22:21 2000

理由:はっきりしない事は書かない事にした

その重大な事態を的確に報道しないのも一種のセキュリティーなのだろうか?
それもあり得る。「無用な混乱を招かないように」の"高度な政治的配慮"の名のもとに。
原子力事故だってそうだった。

インターネットへの常時接続が徐々に身近な現実となって来ている。
コニシも常時接続が本当はインターネットの基本だと思っているのだが
常時接続が一般的になって来れば、ますます大小問わず
今回のような、侵入事件は多数起ることになるのだろう。

サイバーテロはこれからもっと深刻化してゆくだろうが、守りと攻めは表裏一体だ。
サイバーテロからの防御を研究しつつ、その結果を利用し DigitalWarに向けての戦略を研究している国家

技術の進歩は、ここからも生まれ得るか。

これまた資格試験が好きな日本人はあわてて、セキュリティー専門家試験なんかを実施して
ハッカーを募集するのだ
だが、残念ながら筋金入りの連中は、役人よりも頭が良いだろう。
政治家が持ち合わせていないポリシーだって持っているかも知れない

問題なのは、全てをデジタル化して便利になったとそれだけに委ねてしまうことの危険だ。

ハードディスクが飛んだだけでも、大変なのは皆が知っているだろう?
バックアップにと思って保存しておいたはずのデーターも実は読み出す事ができなかった
なんてよくある経験じゃなかったか?


2000jan

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