| 「小さな政府」「官から民へ」「公務員の大幅削減」 |
| 1)小さな政府は国民負担を増やします | ||
昨年の総選挙では、「郵政民営化」を声高に叫び、自民・公明の与党が「圧勝」しました。この結果をうけ、小泉内閣は、先の特別国会で郵政民営化法案の可決を強行。 「小さな政府」「官から民へ」「公務員の大幅削減」の流れが大きく加速しています。民主党も、「改革の主導権争いで遅れをとらない」として「改革」を競いあっています。 小さな政府は国民のためか? なぜ今これほどまでに「小さな政府」や「公務員削減」が叫ばれるのでしょうか。その理由は三つあります。 |
| 2)公共サービスが削られる | ||
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すべての人にひとしく公共サービスの提供を 2005年3月に総務省がつくった地方公務員の削減計画である「新地方行革指針」では、今後自治体は企画部門の役割を担うだけで、サービスの実施は営利企業と住民が担うことを明確にしています。営利企業が担うアウトソーシング(外部的民営化)と、地域住民が担う地域「協働」で地方公務員を五年間で20万人以上削減するとしています。アウトソーシングのツール(道具)として、民間委託、指定管理者制度(公の施設の管理代行)、地方独立行政法人化、PFI事業、さらに市場化テスト(官民競争入札制度)の導入などをあげ、これまでの委託の受け皿であった第三セクターなどではなく、営利企業を参入させることにしています。 雇用の不安定化と住民の負担は増大へ 直接公務員、あるいは公的な第三セクターが実施するということは、福祉なら福祉の目的をどう実現するかが目的となります。それに対して営利企業は、利潤を上げることを動機として事業を推進します。そのためには、正規の労働者を有期雇用の非正規労働者に置きかえるなど、まず労働者をいかに安く使うかということを推進します。また、住民誰もが平等に、無料あるいは低料金で利用できた施設などが、利用料金の引き上げなどを通じて、住民の負担増になります。 |
| 3)公務員が多いから借金財政なのか | ||
現在、国と地方を合わせた財政赤字は、770兆円(国民1人当たり約600万円)にものぼり、この10年間で1.9倍にも増えています。2005年度の国の一般会計予算82兆円のうち借金は約34兆円と41%を占めています。一方、人件費の割合は、9.6%とこの30年間で半減しています。総務省の調べでも、日本の公務員数は人口1000人あたり35.1人で、フランス96.3人、アメリカ80.6人、サッチャー行革を強力に推進したイギリスでさえ73.0人です。日本の公務員は、人口あたりで二分の一から三分の一と主要国で最小です。 借金財政は政府の失政に 借金財政の原因は、公務員が多いからではなく、法人税率を43.3%から30%に、所得税の最高税率を70%から37%に引き下げ、企業のIT投資減税など、大企業や大金持ちには減税し、軍事費や公共事業などのムダ使いを温存してきた政府の失政にあります。 公務員賃金削減は地域経済を破壊 小泉内閣は、「小さな政府」の実現をめざし、公務員の「総額人件費の削減」を掲げ、「給与構造改革」と「非公務員化」を軸に、10年間でGDP比で国家公務員の人件費を半減させるとし、地方にも同様に削減を求めています。国家・地方公務員合わせて、7500億円にも及ぶ賃金の削減と格差の拡大は、民間賃金の引き下げや地域経済破壊、地方交付税の削減や社会保障給付の引き下げにも連動し、労働者、国民の生活悪化につながります。 |