日本の生活とはここが違います

キッチンディスポーザル

 日本では許可されていません。日本では、悪徳業者がときどき消費者をだまして売りつけているようです。 摘発のニュースがときどき流れているようですので、名前くらいは知っているかと思います。

 キッチンの排水溝のところに取り付けてあり、生ゴミを砕いて水と一緒に流すやつです。一応、基本的な使い方を説明しておきます。
  1. 水を十分に流す
  2. ディスポーザルのスイッチを入れる
  3. 少しずつ、生ゴミを入れる
  4. 入れた生ゴミがすべて砕かれ、流れすぎたのを(音で)確認する
  5. スイッチを切る
  6. 水を止める
 上記の3で「少しずつ」流すのが大切です。いっぺんに流すと、ものすごい音がしますし、きっと壊れたり、生ゴミが引っかかったりするでしょう。

 流していけないのは、骨のように堅くて砕けにくいもの、油のようにねばねばするものなどです。骨は、ディスポーザルを破壊するでしょう。油は、ときに他の生ゴミと結託して、配水管を詰まらせます。

 その他は流していいようですが、あとはアパートのディスポーザルの能力と、配水管の様子と相談しながら、徐々に自分なりの判断をしてください。私のところでは、卵の殻を流すのをやめました。

 切れなくなったら、氷を入れてスイッチを入れると、刃が切れるようになるそうです。それと、しばらく使っているとにおってくるので、定期的にきれいにしましょう。専用の洗浄剤が売られています。


公園

 ひろいひろい公園がいたるところにあります。公園により異なりますが、いろいろな遊具も設置されています。ほとんどが全面天然芝です。

 不幸なことに、まだ、私たちは秋から冬にかけてしか滞在していないので、この公園の恩恵には少ししかあずかっていません。

 ちなみに、私の住んでいる近くの公園に、「小石川公園」と書かれた石碑があります。どうも東京の小石川公園と姉妹公園(?)のようです。思いもかけないところで日本語を発見すると、ちょっと笑ってしまいます。

 別のところでは、初冬の寒空に、鯉のぼりが泳いでいるのも見つけたことがあります。

(以下、1997年11月追加分)

 1997年11月現在、この公園の改良工事が完了したようです。石を敷設したり、池のまわりに低木を植えたりして、ちょっとだけ日本の公園らしくなりました。

 また、ようやく四季を通してここに滞在しまして、数々の公園に遊びに行きました。6月あたりに木陰のベンチに座り、緑に囲まれてお昼を食べるのが気持ちいいです。公園ごとに子供の遊具がいろいろとおいてあります。子供は大喜びです。公園のまわりにジョギングやサイクリングのためのコースを造っているようなところもあります。私は、年甲斐もなくインラインスケートを購入して、気持ちのいい汗を書くことができました。大規模な遊具のおいてある公園で遊ぶのは、日没までと書かれていまるところもあります。6月や7月には、夕食を食べてから十分に遊ぶ時間があり、多くの家族連れでにぎわいます。

 ひたすら昼寝をする人、ペットの犬とたわむれる人、ジョギングをする人、バーベキューを楽しむ人、フリスビーに興じるカップル、ゲイラカイトをあげる人、魚釣りをする人、サッカーの練習をする人、鬼ごっこをして遊ぶ子供・・・いろいろな光景に出会えます。日本の「公園」を想像すると、ずいぶん雰囲気が異なります。こういう施設が充実しているところは、アメリカのいいところだと思います。


ゴミ

 ゴミのリサイクルは、日本同様行われています。瓶、カン、プラスチック製品などは、分けて出す必要があります。

 しかしながら、その他のゴミは何でもありみたいです。でっかいごみ箱 (というよりコンテナ) がアパート単位、あるいはオフィス単位におかれていて、その中に何でもかんでも捨てます。週に数回ゴミ回収車がやってきて、そのコンテナのゴミを持っていきます。一軒家の人は、自宅前にゴミ箱を出しておくと、回収してくれるようです。ただし、有料です。事前に登録する必要があるようです。アパートなどでは、家賃にそういった費用も含まれているはずです。

 一軒家を借りる人は、秋から冬にかけて、庭の落ち葉かきが大変です。ここUrbanaとChampaignは、落ち葉を燃やすことは、法律で禁じられており、集めた落ち葉をゴミ袋に入れて、回収してもらう必要があります。隣町では、燃やしても大丈夫の様なので、一軒家を借りる予定のある方は、住むところにも気を配りましょう。


コンビニ

 都会で過ごした人、コンビニがないと震えが来る人は、要注意です。日本のタイプのコンビニはないと思います(未確認)。私がここから最も近いところで知っているセブンイレブンは、シカゴにあります。

 その代わり、スーパーはほとんどが24時間営業です。つまみにしているポテトチップス、チョコレート、ハムなどがなくなったら、いつでも買いに行けます。ただ、品揃えが「広く浅く」という印象があり、いつも「うー、ほしいものだけがない!」という状況に陥ります。 それと、酒類、たばこ類が、深夜でも購入できるかどうか確かめていません。きっと、深夜12時から朝までは、購入できないと想像されます。

 他に、スナック類、ドリンク類などは、ほとんどのガソリンスタンドで購入できるかと思います。これが、日本のコンビニに一番近いかもしれません。


照明

 恐らく、一般家庭の照明は、白熱式電球が圧倒的に多いかと思います。発熱の割に明るくなく、電気代もかさみます。それに、頻繁に電球が切れます。電球のパッケージに書いてある " Life 1000 Hour " というのは、完全にウソです(意味が違うのはわかってます)。日本のような蛍光灯オンリーの部屋になれてしまうと、なれるまでに時間がかかるかもしれません。

 日本で売っている電球式の蛍光灯があるといいのですが、未だに見つけられません。今、非常にほしいものの一つです。日本のものを持ってきても、日本は電圧が100V、こちらは115V〜120Vなので、危険でしょう。なぜ、アメリカでは蛍光灯が流行らないのでしょうか。スーパーや会社などの照明は、逆に、日本と同様に蛍光灯ばかりなのにです。不思議でなりません。

 私のアパートのリビングには、照明がついてなくて、ダイニングの照明と、卓上の小さな電気スタンドを一つ購入してきて、それで過ごしています。すごく暗いです。そのせいかどうかはわかりませんが、子供が早く寝てくれるようになりました。

※最近、背の高いフロアランプ (電気スタンド) を買ってきて、リビングにおきました。電球とかさが上向きで、間接照明となるんですが、すっごく明るく感じました。


炊事

 恐らく、電気式のオーブンとストーブが一緒のやつが多いのではないでしょうか。蚊取り線香のようなくるくる巻きのものがあって、それに電気が流れ、電気抵抗により熱されて、ガスの炎の代わりになります。

 ホーロー系の鍋ややかんだと、しばらくすると塗装がはげてきたりする場合があります。焦げもひどいです。3〜4段階のスイッチで火加減を調節しますから、ガスのように微妙な火加減もできません。スイッチを切っても直ちにさめるわけではありませんし、料理を作るときには、なれるまで時間がかかるかもしれません。

 一方のオーブンは便利です。日本のオーブンあるいはオーブンレンジでは、小さくてできなかったいろいろなものを焼くことができます。直径約12 inch (大体30 cm) のピザを2枚一緒に焼くことは、その最たるものです。グラタン、ドリアなども大きな容器に入れて作ることができます。妻がケーキ作りにはまってしまった原因の一つでもあります。


フロア

 もちろん、普通のアメリカ人は、靴のままで部屋中歩き回ります。私のところでは、小さい子供がいる関係もあり、日本同様に土足禁止にしてあります。日本から、6畳と4畳半の井草カーペットを持ち込み、畳ライクにしています。

 困るのは、日本人以外の外来者のある時で、理解のある人は、ドアのところで靴を脱いでくれますが、全く理解してくれない人には、ダメだ (イヤだ) と拒否されます。

 土足禁止にしたい人は、日本人は変わっているなと思われても、根気よくお願いするしかありません。もっとも、アメリカ人達にも、土足禁止にすると部屋が汚れないという利点に気づき、日常的に靴を脱いで靴下で過ごす人もいるようです。


電話

 ローカル通話の会社と長距離用の会社が完全に分離しています。このあたりのローカル電話の会社は、Ameritech (注1)です。まずここに電話をして、電話回線を有効にする必要があるのですが、このとき、長距離はどの会社にするか選択を迫られます。 数社ありますが、好みに合わせて選択してください。各社、顧客獲得のため熾烈なディスカウント合戦を展開していますが、有名どころにするのが無難かもしれません。回線の品質も会社によって異なるようです。

 ちなみに、私が契約しているAT&Tは、最初の6ヶ月間だけ、国際電話の割引サービスをしています (オプションですから、月々数ドルの別料金がかかりますが、日本などへある程度電話をかける人には、絶対におすすめします)。現在(注2)、ここから日本まで、39セント/分です。きっと、日本国内でかける長距離電話料金より安いのではないでしょうか。面倒くさくない人は、日本へコレクトコールをかけるより、こちらのレートで電話して、あとからその分を先方から受け取るというのも、互いの電話代を節約する一つの方法です。毎月の請求書に、何月何日にどの電話番号へ何分間電話して、いくらかかったのか、詳細に知らせてくれます。ただし、6ヶ月後は、通常のレートに戻りました(注3)。

 回線の質は、日本より相当悪いです。雑音が相当はいります。時々、何の前触れもなく、電話が通じなくなることもあります。こういう故障のための保険みたいなものにはいるかどうかも選択できます。最初は、電話回線の修理なんてあるはずがないとたかをくくっていたのですが、実際に、修理を依頼するはめになったこともあります。月々数ドルですから、是非入っておくことをおすすめします。

 電話回線を使ってインターネットなどに接続していると、この雑音のためと思われますが、ログインが正常に行われなかったり、回線が途中で切断されたりします。

(注1:1997年4月1日から、AT&Tもイリノイ州などのローカル電話サービスの提供を開始したそうです。)

(注2:1997年3月末で、6ヶ月になってしまいました。)

(注3:通常のレートは、昼12:00〜夜8:00が$1.32/min、その他の時間が$0.74/minでした。あまりに高いので、安いプランはないかと電話したら、すべての時間で48セント/minのプランがあるというので、早速、それに切り替えました。他の大手2社は、もっと安く、40セント/minのようですし、その他にも、毎分30セント代のサービスを提供しているところもあるようです。後者については、契約条件をよ〜く読んだ方がいいです。それから、契約を打ち切って、他社に乗り換えると、顧客を取り戻すために、通常より安いプランを提示してくるそうです。私は面倒くさいので、そこまではやっていません。)


ドライブスルー

 車社会のアメリカです。いろいろなドライブスルーがあります。

 マクドナルドなどのファーストフード店は、日本でもおなじみですが、銀行もほとんどがドライブスルー (Drive Up) サービスをしています。エアシューターを使って、銀行の窓口とやりとりしているようです。電話、ポストも車に乗ったまま用が足せるところが結構あります。最近は、日本でも見かけるようですが、クリーニングの依頼と受け取りを、車に乗ったままできるところもあります。

野良猫

 住んでいる近辺に特有のことなのかもしれませんが、全く見かけません。野良犬もいません。非常に不思議です。生ゴミをディスポーザルで流すので、餌が確保できないからなのか、動物保護が徹底していて、団体や個人がすぐ拾ってしまうのか、あるいは保健所みたいなところにすぐ収容されてしまうのか、理由は全くわかりません。

 ただし、野良リス (野生のリス) は、たくさんいます。木登りしたり、芝生で戯れたり、ゴミをあさったりしています。ただ、最初はかわいいなと思うのですが、相当数いるので、そのうち目障りになります。それと、人から聞いた話では、このリスは狂犬病を持っているそうで、近づかない方がいいでしょう。また、かわいそうですが、リスやきつねが道路で轢かれているのも結構見かけます。


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最終更新日:
December 1, 1997