’87 TOYOTA CELICA 2000GT−R (その1)

流面形セリカ

初めて購入した車が87年式トヨタセリカ2000GT−Rです。ほんとはプジョー205やルノー5が欲しかったのですが、初めて買うクルマがいきなり中古フランス車というのはかなり勇気が必要だったので国産にしてしまいました。(中古ですが)。AT車にしたのは、免許を取ったばかりでMT車の運転に自信がなかった為、(と言うよりは、まだMTの面白さを知らなかった為)。

このセリカ、今じゃ古い感じのするデザインもデビューしたときは衝撃的といえるほど斬新なデザインでした。まだ国産は角張ったデザインが多かった時代、街角で初めて見かけた時は、「これ外車?」と、思わず立ち止まってしまったほどです。このセリカ(ST−162)、当時「流面形セリカ」と呼ばれていたが、独特の流線形のラインを持ち、車高は低く(1295mm)、とにかくカッコよかった。

他にもいろいろ話題のあるクルマでした。
原田知代主演の映画「私をスキーにつれてって」(ホイチョイプロダクション)で赤と白2台のセリカGT−FOURが使われ、クルマの人気に拍車をかけました。
また、WRC(世界ラリー選手権)ではセリカGT−FOURが国産初のドラーバーズタイトルを獲得。総合優勝は逃したもののトヨタセリカがラリーの名門ランチャと繰り広げた壮絶なバトルは今や伝説となっています。その後モデルチェンジした新型セリカ(ST185)で国産車初の2年連続総合優勝 を獲得したことは周知の通りです。


セリカについて

初めて買った車ということで、とにかく理屈抜きにうれしかった。カーナビも普及していなかった当時、道がよくわからなくとも、何が楽しいのか、とにかく、ひたすら走りまくってました。多分、車から見る景色は、電車から見る風景とは全然違いますから、それが楽しかったのでしょうか。また、道路があるところなら、早朝でも深夜でも、公共交通機関が無い所でも、自分の意志で何時でも自由に行ける、という所が楽しかったのかも知れない。

また、今まで運転したことのある車というのが、教習車と、会社の車(カローラ、ハイエースなど)しかなかった為、セリカはスポーツ・カーと呼べる程の高性能車ではないものの、あの3SGEエンジンの重厚なツインカムサウンドには随分、感動したものだ。


3S−GEエンジン

トヨタのツインカムと言えば、ハチロクに載まれていた4A−GE、また初代セリカに載まれていた2T−Gが有名ですが、この3S−GEもなかなかのいいエンジンです。3S−GEが載まれていたのは、セリカと、当時セリカの兄弟車であったカリーナED、コロナクーペ、その他、2代目MR2など。また、F3のエンジンに採用されるなど、モータースポーツでも活躍した名機です。
実際乗ってみると、低回転域のトルクは細く、出足は良くない。しかし、3000回転を超えた辺りから、噛み付くように一気に7000回転まで吹き上がる。80年代のツインカムらしく一癖あるが、面白いエンジンでした。

私のクルマはATでしたが、このようなエンジンはMTの方がもっと楽しめたのではないかと思います。セリカのATは、アクセルを踏み込んだ際の変速ショックが大きく、運転がギクシャクしてしまいます。ATは確かに楽ですが、アグレッシブな運転をしようと思っても、シフトチェンジのタイミングやエンジンの回転数をコントロールすることが難しいので、イライラしてしまうこともありました。その点、MTなら、一癖あるエンジンをコントロールしながら運転するする楽しみがあります。

ちなみに、セリカには2000ccの3S−GEの他に、1600cc、1800ccのエンジンが用意されていました。1800ccはシングルカムですが、1600ccはハチロクに載まれていたツインカム4A−GEです。また、2000ccにはGTとGT−Rの2つのグレードがありました。GTとGT−Rの違いは、アルミホイール、スポーツシートが装着されている等、装備が異なるだけです。


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