富士スピードウェイ「30度バンク」


今は、サーキットといえばやはりF1グランプリが開催されている「鈴鹿」を思い浮かべるでしょう。
でも、御殿場にある「富士スピードウェイ」でもかつてF1が開催されていたんですよ(75年・76年)。

「富士スピードウェイ」はコース全長4.4km、鈴鹿の5.8kmと比べると一回り小さいが、2万人収容できる巨大なグランドスタンドは歴史と風格を感じさせます。またスタンド目前には国内最長1.5kmのストレートが広がります。
富士スピードウェイにはかつて「30度バンク」と呼ばれていた名物コーナーがありました。文字通り、30度の傾斜角がついたスピードコーナーです。かなりスピードの出るコーナーで、74年に富士グランチャンピオンシリーズで起こった死亡事故を境に使用されなくなりました。
この30度バンクがあった旧コースの富士スピードウェイは、鈴鹿より大きく全長6km、しかもグランドスタンド前のストレートは現在よりさらに長い1.6km。現在のコースはストレートの後に第一コーナーがあるのでここで減速するが、旧コースはストレートの先に30度バンクがあり、スピードに乗ったままバンクに突っ込むという文字どおりの超ハイスピードサーキットでした。
この「30度バンク」、とっくに取り壊されたかと思っていたら実はまだその姿を残していました。(コースの一部が壊されているので走行はできません)。
30度バンク。ガードレールの支柱が斜めに生えている。写真上方の草むらの中にある、コーナースタンド跡が見えるでしょうか。 遠くから見ると、バンクの傾斜のきつさがよくわかる。まるで長細い塀の様だ。ここを車が走っていたのだからすごい迫力だったのだろう。
実際見てみると、ものすごい勾配です。立っていられません。
今は草ボーボーになってしまいましたが、ここをスカイラインGTRやマツダRX3、セリカLBなんかがサイド・バイ・サイドで死闘を繰り広げていたのかと想像してみると、なかなか感慨深いものがあります。
富士スピードウェイ コースガイド