オペル・アストラについて
306の車検の時期が近づき、なじみの店、八王子のツカモト・トレーディング(輸入中古車店)に顔を出しましたトルクの細い306XTのエンジンに飽きていたので、店先で格安車として売られていたオペル・アストラに目が止まり、乗り換えることにしました。
アストラは、オペルカデットの後継車です。「ASTRA」はラテン語で「新星」を意味するそうで、名前の通り期待のニュースターとして91年にデビュー。日本へはヤナセが93年より輸入を開始した。
93年式、10年経過しており、しかも青空駐車なのに塗装はしっかりしてます。
アストラには乗れば乗るほど、どんどん好きになりました。いや、結構まじめに作ってある車で、オペルの車へのこだわりが随所に見られる。「自動車とはこういうもんだ」って感じで。
ぱっと見、あんまりこだわってない様に見えるんだけどね。
けっこう勉強になりました。
エンジンは低速トルク重視
アストラのSOHCエンジンは低速トルク重視です。これはドイツ車に共通する事かもしれないが、最大トルクの発生地点が2600回転と、かなり実用域に振ったセッティングになっている。いや、これが結構使いやすい。簡単に言うと「力持ち」って感じでしょうか。例えば、大人4人乗ってても、高速道路の上り坂を、そんなにエンジン回転させずにがんがん登っていきます。
いまどき国産の2000ccクラスにSOHCエンジンはあるのかな?ほとんどDOHC(ツインカム)でしょう。でも、ツインカムといっても色々あるし、エンジンを高速回転させて始めてパワーが出るツインカムより、シングルカムであんまり回らないけど、低速で力強いエンジンの方が数段使いやすい。
実用車の割には随分太めのタイヤ(195/60HR14)を履いています。これはヤナセが高級感演出の為に少し太いタイヤを履かせたという話もあり、ドイツ仕様がどうなっているかは知りません。
太いタイヤは多少燃費や乗り心地が悪くなりますが、高速走行時に威力を発揮します。
あとで気づいたのですが、トランクの中のマット下にあるスペアタイヤが、非常用タイヤではなく純正タイヤ(ミシュランMXV)で、しかもちゃんと純正アルミホイールに装着してあるのは驚いた。普段見えないところなのに、まるで高級車。これはヤナセの演出か??
まっすぐ走るのは得意
ハンドリングは、コーナリング時のハンドルがちょっと重い。つまりアンダーステアが出やすい。ま、決して曲がらない訳じゃないんだけど、多分プジョーよりコーナーリング時のタイヤの舵角が大きい。(見比べたわけじゃないヨ)
ただし、直進性能というか、高速性能はさすがに得意。100km/h付近からの加速や、安定性は抜群。空力特性も良く(cd=0.33)高速を走っていて不安が無い。この辺はさすがアウトバーン育ちのドイツ車!
あと、ATのギアの設定が、すごくロングで、100km/h出してもエンジンは2300回転くらい。150km/h出しても3400回転くらいにしかならない(…いや聞いた話ですよ)
まあドイツでは150km/h以上のスピードで何時間も走り続けることもあるだろうから、こういう設定になっているんだろう。
安全に対してはすごく真面目
アストラに乗ってまず思ったのが、とにかくフロント、サイド、リアと、ピラー類がぶっとい。随分太い構造材が入っているように見える。衝突安全性はかなり高そう。
93年式のアストラにエアバッグはついていませんが、ABSとシートベルトテンショナー(衝突時にシートベルトを巻き上げる)が標準装備されています。また側面衝突に備え、ドアには2本のサイドインパクトビームが内蔵されています。
(開けてみたわけじゃないけど)
シートベルトのバックル。
蛇腹の部分が衝突時に縮んでベルトを引き込むシート下に隠れているシートベルトテンショナー。普段はカバーされていて見えない。運転席・助手席に装備されている。
あと、衝突時に首の鞭打ちを防止する高さ調節式ヘッドレストは後部座席にもついているし、3点式シートベルトの高さが後部座席もちゃんと調節できるところなど、すごく真面目。
サンルーフのハンドル 車内から見た空
それと、後部座席の窓とサンルーフの開閉が手回し式になっているが、これは子供が首をはさんだりしない為の配慮だろう。
新しいモデルでは、窓に挟み込み防止センサーがついているが、ま、手動式で十分でしょう。壊れる事もないし。
これは便利、マルチ・インフォメーション・ディスプレイ
アストラにはマルチ・インフォメーション・ディスプレイというのが付いており、平均燃費、平均時速、航続可能距離、外気温などのドライブ情報の他、ライト切れ、ブレーキパッド磨耗、エンジンオイルの量などを警告してくれる。また、航続可能距離が50km未満になった時、外気温が5℃以下になった時にも点滅して警告し手くれる。これは非常に重宝した。
平均燃費(L/100km) ストップウォッチ 航続可能距離 平均時速 外気温 ウインドウォッシャー量警告
ただしセンサーの過信は禁物。プレーキパッド磨耗の警告が出た時に、ヤナセではなく他の販売店でパッド交換した為に、センサーが正しく装着されておらず、次回パッドが磨耗した時にセンサーが作動しなかった。ヤナセに持っていったら「パッドが無くなってローターが削れています」と言われた!
ブレーキは必ず自分で点検しましょう!
「いいものだけを世界から」でおなじみ ヤナセのサポート体制
ヤナセは92年、VWとアウディの販売を中止し、それに変わって93年よりオペルの販売を開始しました。ヤナセというとベンツやキャデラックのイメージから、ちょっと敷居が高そうな感じがします。ただ、やっぱり外車ディーラーとしての歴史からか、対応がかなりしっかりしてます。パーツのストックもかなり持っており、対応が早い。車検や修理も明朗会計、必ず見積もりを出してどこまで手を付けるか確認してから修理するので安心でした。
アウトホフ・ウエスコにはOPELアクセサリーがいっぱい
世田谷区環八瀬田交差点近くにある「アウトホフ・ウエスコ」は、ヤナセ系列のアクセサリー&グッズショップで、ヤナセで取り扱うオペル、メルセデスベンツ、サーブ、シボレーなどのカーアクセサリーの展示販売をしているショップです。特にオペル関係のアクセサリーは充実しており、実際、店の1階フロアにはシュタインメッツでドレスアップされたアストラとヴィータが展示されており、他にもイルムシャーのパーツなど、多くが展示されています。
この様な店が存在するのはユーザーにとって非常にありがたいものです。ヨーロッパ車にはたいてい、おそらく日本車以上にドレスアップパーツ、アクセサリーが存在するものですが、その多くは日本ではなかなか手に入らないか、あるいはカタログはあっても実物を展示しているところなどなかなかありません。なかなか楽しいので、ぜひ行ってみてください。
アストラに取り付けたシュタインメッツ製フューエルリッドカバー。
(追記)「アウトホフ・ウエスコ」は2003年に芝浦のヤナセ内に移転し、「アウトオフ・ヤナセ」としてしばらく営業しておりましたが、その後閉鎖されたようです。
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