族首の友人からのメールより
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アメリカ在住の友人とのメールのやりとりの中から、幸いにも難を免れた アメリカ人ろう女性（世界貿易センターで勤務していた）の米国同時テロの 恐ろしい体験をご紹介いたします。 「こんにちは、皆さん、お元気ですか？私はいま、本当に心から私の周りの 人々、そして世界貿易センタービルで働いていた人々に深く感謝しています …。本当に、あのテロによって私はもう何がなんだかわからなく心までが空 っぽになっちゃって、あらゆる感情も出し尽くしたようです…でも、とても とても大切なことは、今私がこうして生きているってこと、そして身体も大 丈夫だってこと！また大好きな家に母と一緒にいるってことも、とてもうれ しい！幸せです。 ことの…つまりあの忌まわしいテロの始まりは…、実際に 起こったことを私が見て体験したことを今からお話すると、みんなはきっと この恐ろしさに口をづぐむでしょう…。 あの日、私は朝７時１５分に勤務先にいたのです、この時間を見て、みん なはまるで朝起こしてくれる鳥みたいだと思うでしょうね（笑） とにかく、オフィスの引越しのために、同僚たちと荷物の整理をしていたの です。アンテナが建っていた高い高層ビル２つのうち１つの北タワーの南側 ６４階でオフィスの引越しがあったのです。それで、引越しの準備をしてい たのです。それは朝８時半でした。私は階下の４３階へ朝食のベーグル（パ ン）とコーヒーを買うために降りていったの。そこで私は同僚のカールを待 ち、ロバートが加わった。８時４５分あたりに、私は東側の窓と隣り合って 座った…。と、その時！ 突然何か大きなものが本当に建物にあたった大きな 衝突したような振動が起こり私はそれまで座っていたイスから飛び降りて、 窓から離れた。その時南側の窓を通じて私の目に入ったものは…おお！なん てこと！！重そうな建物の破片が降っているように落ち続けている…。 この時点で、私はもちろん大変な事がおきたと確信して、それまで持って いたパンもなにもかも床に放り投げた。それから階段の方へまっしぐらに走 った。同僚のカールが私を見て、すぐさまに腕を組み、“冷静に落ち着いて” と。彼に会えて、とてもうれしかった。私たちは共に４５分間歩きどおしで いた。そして、ようやくビルから脱出出来て、ブロードウェイ方角へと歩い ていった。そこで、２つのビルが燃えているのが見えた。 すぐさまに、私は呆然としているカールに世界貿易センタービルの北側へ 歩いていきましょうと促し、別の爆発を見る前に１２ブロック（区画）ほど 歩いた。もちろん、この時私たちは２つのビルが崩壊したとは知らなかった のだ。２３番通りＪ４７番に所在する聾学校にたどり着き、そこで友人と会 った。そこで２、３時間も経たないうちに、私とカールはとどまった。 それから、３３番通りを 歩き、桟橋１１のホーボーケン行きのフェリーに 乗った。このように歩いて歩いて、やっと無事に我が家に着いたのは夜の７ 時を過ぎていたのです。もう一人の同僚ロバートの安否が気にかかっていた のですが、他の友人が彼は無事だと知らせてくれました。ああ！神様、あり がとうございます！！ここで、もう一度…私はみんな愛する友達と希望を持 ててよかったと思っています。 ありがと！！ スーより ＰＳ この他にもワシントンＤＣの国防省（ペンタゴン）でも何人かのろう 者が勤務されているそうでした。そこでもろう者の死亡のニュースはなかっ たとのことでした。最後に、アメリカ人友人が「私たちの仲間が無事でいる ってことはすばらしいね」ともいっていました。 |
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