Storia 2. フィレンツェ大学語学学校。


11月某日(もう10月中旬なのでもう1年前になってしまう)、寒い寒い、氷雨の降る花の都フィレンツェに降り立った私。

さて、今日はレッスンの初日だ。とはいえ、私は会社(「前の」会社になってしまったが)にむりやり有休をもらい、短期で留学をするという「イレギュラー」な学生だった。本当は会社を辞めて長く行くつもりだったのだが、諸事情により2.5週間になったのです。今だから言える・・・です。

同じ下宿のニーナ(カナダ人)にくっついてバスで行く。全日地図で確認した折りには田しか歩いていける距離のはずだが?それも、地図上の方向とはまったく違う方向行きのバスに乗るではないか!ええええ。ドゥオモの前からウニタ・イタリア広場??

後でわかったのだが、直線距離では確かに歩きのほうが近いのだが、踏み切りが2ケ所あり、ひっかかると長い、のだそうだ。天気も悪いし、ぬれるぐらいならバスで行くということらしい。確かに、歩いていくのと、駅(FSサンタ・マリア・ノヴェッラ駅)回りでいくのと、さほど時間は変わらないぞ。

バスは、朝のラッシュ時だけに、超混み混み。日本と同じでした。そんな中でも、やっと手をのばしてバスの切符に「カチャン!」と刻印を真面目にいれるところがすごい。日本だったらぜったいみんなキセルするなあ、これ。この「Convalida(刻印する)」がイタリアの文化なのね。ふむふむ。手が届かない人のために、刻印機の近くにいる人が「Posso?」とかわりに刻印してあげたり(私もバス通学3日目でこれができました。」まあ、中には強引に刻印しようと人を押し退けるオババもいたけどね。

さて、学校の話。108段の階段を経て、(煩悩が消えた頃か?)やっと入り口に達するのでした。丘の上にあるので見晴らしはまあまあいいのだが、連日深夜残業&運動不足の私にはこたえました・・・。ハアハア言ってましたから(笑)。周りの外国人は「なんてひよわな日本人なんだ」と思っていたかも。

事務室に行ってみると、「アナタ誰?」といわんばかりの待遇。なんとかつたないイタリア語で今日からなんです、と説明。「途中から入ってくる人なんて聞いたことないわよ」みたいな口ぶり(何をいっているのかはわからなかったけれど、多分そんなこと)。おいおいー、メールでずっとやりとりしとったんちゃうんかーい。ちょっと困ったが、弱味を見せてはいけない。ここは何としてもひきさがってはならない。自分の正当性を主張するのだ。あやまってはいけない。自分は悪くないのだ。幸か不幸か、「申し訳ありません」にあたるイタリア語を知らなかったので、そうそうペコペコはしなかったのだ。

簡単なテストを受け、「思ったよりできるわね」だと。ふふふ。そりゃね、だてに○HKテレビイタリア語会話を1年やってませんよ。しかし、その日に入れられたクラスは最低。態度は悪いわ、こっちをジロジロみてくすくす笑うわ、先生もやる気なさそうだわ。わざわざイタリアまできて、こんなクラスはいやだぞ!と思っていたら、次の時間、違う先生(とてもいい感じ)がきて、私のクラスにいらっしゃい、ですって。おお、ラッキー。彼女のクラスにいくと、一見女子ばかり。きゃあきゃあ言ってるけど、でも、「邪悪さ」は感じなかった。みんな好奇心をもってイタリア語を勉強してます、って感じ。最初の1週間は「この人何モノ?」という目で見ていたけど、課題(宿題)を一生懸命やってくるところと、まあまあ答えが合っているところを評価されたのか、変人を見るような目もなくなった。だって、1ヶ月おくれて入って、それについていこうとしたら、こりゃマジで宿題はきちんとやらなきゃ。3〜4時間かけてやりましたよ。っていうか、イタリア語の文法って、難しいよう。

時差ぼけなのか、慣れない環境への緊張なのか、毎日8時には眠くて仕方ない状態で、宿題と予習/復習につとめる日々は続いたのでした。(2001/10/16 up)

 

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