「カーカーッ」「カーカーカーッ」 おそろしいカラスたちの声です。 「助けてーっ!」 仲間の悲鳴が聞こえましたが、どうすることもできません。 カラスたちは、卵ばかりか親を食べてしまうこともあるのです。 ある日とつぜんネズミがやってきて、 ぼくたちの仲間がぜんめつしてしまった島もあります。 カラスやネズミを増やし、引き寄せるのは人間のせいです。 カンムリウミスズメはその日一日、びくびくしながら巣の中で過ごしました。