イングリッシュ・ペイシェント
製作:ソウル・ゼインツ
監督:脚本:アンソニー・ミンゲラ
出演:レイフ・ファインズ/クリスティン・スコット・トーマス
・・・・ジュリエット・ビノシュ/ウィレム・デフォー
▼あらすじ
第二次大戦下の1944年。カナダ人看護婦ハナ(ジュリエット・ビノシュ)は、全身
大やけどを負い、記憶の大半を失った瀕死の男と野戦病院で出会った。戦争で恋人も
親友も失い、絶望の淵にいたハナは、半死半生の男の看護を一人でやろうと決意する。
仲間の部隊から離れ、廃虚となった修道院に男を運び込み、ハナの献身的な看護が
始まる。男はときおり断片的な記憶をハナに語って聞かせるようになった。
男の名は、アルマシー(レイフ・ファインズ)。ハンガリーの伯爵だが、砂漠の地図
作りに参加する冒険かだった。1938年、サハラ砂漠で探検中のアルマシーらの前に、
協会のスポンサー、ジェフリーとその妻キャサリン(クリスティン・トーマス)が
現れる。勇敢で、知的で、美しいキャサリンにアルマシーは、心を奪われた。そんな
彼の思いを知ったキャサリンは、カイロに戻ったとき、アルマシーと結ばれてしまう。
くるおしいまでの愛情と罪悪感の中で二人の心は揺れるが離れることはできなかった。
平穏な修道院での日々に二人の男が入り込んできた。納屋への居候を願い出た
カラヴァッジョ(ウィレム・デフォー)と庭に住み着きはじめた爆弾処理班のインド人
キップ(アンドルーズ)だった。カラヴァッジョはかつてカイロの英国情報局で起きた
事件で、アルマシーに恨みを抱き、復讐を狙っていた。そしてハナは不吉な予感に
おびえつつキップと愛し合うようになる。
やがて、終戦のときが来た。寝たきりの患者に向かってカラヴァッジョは、アルマシーの
せいで親友が自殺したのだという。その時、患者の頭に鮮明な記憶が蘇った。自分は
裏切り者だと思われている。だがそうではない。ジェフリーの自殺行為で巻き添えを
くい、重傷を負ったキャサリンの命を救うため、アルマシーは必死の思いで救援を
求めるうち、やむをえない事情から、砂漠の地図を敵に渡してしまったのだ。
患者の口から語られる壮絶な愛の物語にハナたちは胸をつまらせる・・・。
▼コメント
スケールの大きさ、ロマンティックなストーリー。160分を超える大作にも
関わらず、あっという間に時間が過ぎた。音楽もめちゃくちゃ魅力的で、
アルマシーが、 重傷のキャサリンを洞窟へ運んでいくときなんかは
特にVERY GOOD。
1996年度のアカデミー賞では作品賞・監督賞・助演女優賞・作曲賞などなど、
合計で9部門において受賞という快挙を演じた。
この映画は、主人公アルマシーの視点からの回想シーンが多く、
男性も感情移入しやすいロマンティックストーリーに仕上がっている。
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