故宮(旧紫禁城)

故宮について・・・。

●故宮は、故宮は、故(もと)の宮城=紫禁城のことである。東西750メートル
  南北960メートル、面積72万平方メートル、部屋数9000以上という巨大な城である。
  一部屋に一晩ずつ、泊まっていくとすると20年以上かかるというのだから、その巨大さも
  半端ではない。
  故宮の中にはいくつもの宮殿があり、その建物のうちいくつかが、そのまま青銅器や陶磁器
  や絵画、書画などの博物館になっている。あまりにたくさんあるので、ゆっくり全部見て
  まわるならば、1日はかかるだろう。
  故宮は、明代の14人の皇帝、清代の10人が、合わせて491年間中国を統治した居城
  である。この故宮の最後の皇帝が「溥儀」で、彼を取り上げた映画「ラストエンペラー」
  が、アカデミー賞を独占したのは有名な話である。

  ★故宮に行きたいと思ったのは、やはり、ではあるが映画「ラストエンペラー」を見た
    ことが一つの理由になっている。一番最初の門は、午門(ウーメン)である。
    さすがにでかい。圧倒される。チケット売り場から門まで行くのにもかなり
    歩かなければ行けない。

北京3日目の、今日は暑い。観光客は、昨日の万里の
長城にも増して多い。3つの門が見えるが、その
中央の門は皇帝のみ使うことが許される。


 
「ラストエンペラー」でも3歳の溥儀が、バッタを
追いかけている場面で出てくる太和殿。とにかくでかい!
この建物は、1695年に建て直されたもので、現存する
中国最大の木造建築とのこと。

    とにかく、広くてでかいことに圧倒されるが、逆に言えば、それ以外は「?」
    とも言える。つまり、同じような建物ばかりで、少し飽きるし、人もめちゃくちゃ
    多くて、やや興ざめだったということ。あまりにでかすぎて、見るものが多くて、
    何がなんだかわからなくなってしまった。

    故宮博物館は、中から見るよりも外から見た方がいいかもしれない。下の写真は、
    故宮博物館のすぐ北側にある景山公園からみた故宮。その整然と作られた様子が、
    一目瞭然。故宮だけでなく、北京の町並みが一望できてとてもよかった。

 
 
 

97年8月 小松 一郎


北京紀行へ