「…イチゴちゃん、君を呼んだのは他でも無い。僕に触手を付けてくれ」
「ふーん…オレに頼むってぇ事ぁ、それ相応の覚悟があるって事か。いい度胸だなバナナ、悪いが他を当たれ。そんな技術ねぇ」
「そんなの関係ねぇ!僕は、イチゴちゃんと触手について語り合いたいんだ!」
「…そっか。そりゃ確かに関係ねぇな。じゃ行くけどよ、触手付けてどうしたい?」
「僕、大好きな子がいるんだ。あ、そこで僕らをゴミを見るような眼で見てる子ね。ミカンちゃんっていうの。その子の穴という穴に突っ込みたいんだ!」
「ほう…なるほどな。が、そりゃ鼻とか眼とか耳とかも込みか?」
「ばっか!性的な穴だけだよ!ミカンちゃん死んじゃうじゃん!でも、おれのちんこくらいの太さの触手もいいけど、指くらい細いのもオプションで欲しい!後、イボイボとかはいらない。つるん、としてる方がいい!」
「へぇ、お前意外にスタンダード好みだな。オレもだけど。でもどうせならさ、各種欲しいと思わねぇ?十本だったら十種類各ひとつずつ、みたいな」
「えー?そう?邪魔になんない?でもわかる。僕も全部欲しい。でも、つい2個ずつ欲しくなるんだよね。保存用と使う用で。多分いらないんだけどねー」
「あーわかるわかる。絶対ぇタンスの肥しになんのにな。でもさ、たまにすげー人気出て、ヤフオクとかでべらぼうな値段になってたりすんのな。出さねーけど」
「そうそう、で、すぐ安くなんのね。あ、安くなるっていえばさ、こないだプレミア付いてたゲームがダウン販売で600円だったの。昔友達に借りパクされたから買うのもシャクだったんだけどぉ、でも新しいゲーム機必要だったから余計高くついた」
「マジでー?馬鹿だろお前。そうそう、ゲーム機で思い出したけどよ、オレの友達マニアでさ。DS持ってんのにライトも買ったんだぜ。意味あんのかっつったら誇らしげにゲームボーイとゲームボーイカラーとアドバンスとそのSPとミクロとかもう色々持ってるとか言ってんのマジ救えねー。その癖、ロリっ娘ゲットしてんだぜ。あいつ2人で犯そうぜ!」
「え?ロリっ娘じゃなくてそいつ?やだやだ、僕男はパス。だったらさ、この子2人で犯そうよ。イチゴちゃんなら9万で涙を飲むよ。一回二輪挿しってしてみたかったんだ」
「マジマジ?えー、ミカンちゃん?悪くねーなー。触手無ぇけど代わりに色々似たようなもん持って来る。タコとか。よし、ちょっと鮮魚センターと銀行行って来る」
「あ、僕も。すじこ買う。後、イクラも。ちょっと行って来るね」
…そう言って、2人は出掛けてしまった。
とりあえず、身の危険を感じたので帰る事にした。後、本気で言っているんだろうか。 本気、なんだろうか。どうしよう。とりあえず、窓から逃げようかな。
ていうか、記念すべき誕生日にアブノーマルな世界へようこそ、は嫌過ぎる。
「じゃーん!ほらほらミカンちゃん、欲しがってたお財布、新品で見付けたの!誕生日おめでとう!…って、アレ?」
「どーもー!さすらいのケーキ職人イチゴさん特製の巨大アップルパイっすよ!好きなだけ食べてくださ…ん?」
『バナナさんなんか大嫌い ゲーオタの方を輪姦しに行け バカ』
机の上の書置きを見て、双方青褪める。
「ちょ、ウソ、ミカンちゃん僕が他の男にミカンちゃんを抱かせるような男だとでも!?」
「っ、ヤダヤダヤダ、あいつになんかしたら、上か下かロリっ娘のどれかに殺されるわ!特に下とロリっ娘!」
あわあわしながら、イマイチずれた事を言う。
手が震えて来たのか、お互い手に持っていたものを机の上に置き。
「とりあえず、追いかけよう!」
「どこ行くかわかんのか!?多分家だろうけど!」
「ううん、きっと鮮魚センターだよ!!」
そう言って、2人はまた外へ出る。そして。
「…やっぱバカだ…」
押入れから顔を出して、私は机の上のお財布が入った包みと巨大アップルパイを見て、頬が緩んでしまったのだった。
あと、ちょっとだけホッとした。
終