「そういえばさぁ、俺最近2ちゃんねるにハマってて、ちょっとヤバいんだ」
「あー?あの危なそうなトコロ? 大丈夫ぅ?」
「いや、大丈夫じゃないかも。
なんか妙な気分になる話題がいっぱいだよ」
「妙な気分って?」
「あー、えーと、あの、エッチな気分」
「アッハッハッハ!! 淡泊なアンタが何言ってるの!
第一、何にそんなにエッチな気分になるの?」
「うーんと『キスだけ濃厚スレ』とか」
「スレって?」
「なんていうか、『お題』かな」
「ふーん。それで?」
「彼女とか、奥さんと、キスだけねっちりやる話題」
「へー。どんな風に?」
「こんな感じ」
エッ!?
ちょっと!
ばっばか!
「むッ…」
いきなり後頭部に手を回され、こんな飲み屋のど真ん中で唇を重ねられた。焼き鳥の味のする舌が唇を割って入ってきた。
激しい嫌悪感に手で靖之の後頭部の毛を掴み、思い切り引っぱろうとしたところで、私の口の中でお互いの舌のツブツブがざらざらと絡まり合った。
その瞬間、ゾクリと背筋を何かが這い昇る感じがして、フッと陶然となってしまった。
口の中をゆっくりと舐め回される感覚に、嫌悪感はそのままに、快感が少しずつ頭をもたげてしまい、靖之の後頭部を引っぱる手は、いつしか彼のうなじを抱いていた。
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