鳥まるを出て、コンビニに寄って替えのショーツを買った。
 彼の部屋に入るなり、私はトイレに入ってショーツを替えた。
 靖之はガシガシ歯を磨いている。
「あはは!マジでやるつもりなのぉ?」
「んー」
 口から泡を飛ばしながら、靖之が答える。
 仕方ないなぁ、つきあってやるか。
 私も置いてある自分の歯ブラシで、ガシガシ歯を磨き始めた。

 明りを落とした部屋の真ん中に二人で立ち、映画の中の恋人達
のように見つめ合う。今更すぎて激しい照れ臭さ。
「プッ!」
「だめだよ。笑っちゃ」
「はいはい」
 私は目を閉じて少し唇をすぼめる。

 ドック
 ドック
 ドック

 あれ?どうしたんだろう。
 たかがキスにこんなに興奮するなんて。

 初々しい恋人同士とは違い、なんのためらいもなく唇が重ねられ、
貪るように舌が分け入ってくる。

 ちゅく。
 ちゅく。
 ちゅく。

 ちゅく。
 ちゅく。
 ちゅく。

 ちゅううぅぅっと口中を吸われ、意識がまたフゥッと不明瞭になる。
ザラザラと、そしてぼってりとした、彼の舌。私の口の中で広がり、
私の舌を舐めまわし、今度は尖って前歯の裏をツルツルと触る。
その舌をふざけるように舌で押し戻し、今度は私がちゅうぅぅっと吸う。
ぱっと口を離して、お互い顔を傾けてパフ、パフと軽く唇を合わせては離し、
またねっちりと重ねては舌を絡め合う。

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