なんかトロンとした目で仕事してるので、最近男性の同僚がチラチラ私の方を良く見るようになった。
でも彼氏居るってバレてるので、意識するだけみたいだ。
同じ課のコ達に「フェロモン出してんじゃないわよ」って嫌味言われないように、
やたらと仕事をガシガシこなしてみたり。

やっと仕事が終った。
なんだか複雑な気分で「鳥まる」で待つ。

「お待たせ」
「お〜。」
「うわ。なんだか色っぽいぞ」
「そっ、そんなつもりは全然無いんだけど、なんかずーっと低空飛行でエッチな気分」
「へぇ〜」
『今すぐ靖之んち行ってエッチしよう』
口元まで出かかって、ゴクリと飲み込んだ。

「最近仕事順調でさぁ」
靖之が明るく言う。
「よかったじゃん」
「おー。 普段の気分が満たされてると、何でも調子イイな」
「そうかもね。 あたしも実はそうなんだ」
「そっちこそ、よかったじゃん」
「うん。 でもちょっとだけ満たされない感じ…」
「あはは。 アレのこと?」
「う… うん…」
「ちょっとずつ気持ちいいことを積み重ねると、だんだんやめられなくなっちゃうよね」
「なんか意地悪な言い方だなぁ」
「してほしい?」
「ば、ばか、声が大きいよ」
「わかりゃしないって」
「やめてよ」
「ねえ、して欲しい?」
あからさまに聞いてくるデリカシーの無さには腹が立ったけど、
どーんと頭に血が昇って、頭の中がぐちゃぐちゃしてきて、まともな思考ができなくなってきた。
「…うん…」
心臓がドクドク言ってる。
掌にじわっと汗が出る。

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