「……で、今度は何なの?」
「ええと、今度は細部にこだわってみようかと」
「細部って?」
「たとえば、ココだ」
「いやっ!」

 毎度の靖之のマンション。ベッドの上で裸の2人。私の首には……首輪。
靖之が『ココ』って言ったのは、わたしの……ク……クリトリスだ。
 キスや愛撫を大切にして、セックスの深みを増してはみたものの、多少
貪欲になってきた私達は新たな刺激を求めてしまう。
「こんなところの細部って……ただの突起じゃない」
「そうかぁ? それじゃ俺が何しても平気だよな?」
「痛いのイヤよ」
「痛くないよ」
 靖之はそう言うと、小さな薬局の紙袋を取りだした。中から出てきたのは指サックと薬のチューブ。
「何よ、それ」
「これは指サック。もともと指に怪我した時に水仕事なんかが出来るように
 するためのもの。こっちは、潤滑ゼリー」
「潤滑ゼリー?」
「いや、アダルトショップへ行けばもっと安く買えるんだけど、
 指サック買うついでに薬局で買っちゃった」
「何するの?」

- 31 -