靖之にデートすっぽかされた〜!!
 土曜に仕事入れるなよぉ!
 そりゃね、待ち合わせが地下のライブハウスで携帯が通じなかったってのは認めるよ。
そんで、私がムクれて自ら連絡取ろうとしなかったのも認めるよ。
 でもくやしー!!
 2次会予定のバーにのこのこ現れた靖之に食って掛かった。
「ちょっと! 一体どうゆうつもり?」
「携帯通じなかったじゃんか。 まあいいや、オレが悪かった」
「そーよ」
「ま、誕生日も近いことだし、何かいいものくれてやるよ」
「とーぜんです」
「でも、ただくれるのも面白くないから…、そうだ、ちょっと待って」
 靖之はバーのテーブルに置いてある紙ナプキンを5枚取り、
  ”ヴィトンのバッグ”
  ”グッチの新作”
  ”エノテカで夕食”
  ”すんげーいいワイン”
  ”縄”
 と書き込んだ。
「おやまあ随分張り込んだわねぇ。 バッグって、予算いくらよ」
「んー、2ケタは無理だから、その範囲で。 あ、消費税入れて2桁になるのは許す」
「うそー! それでもすごい! …… ちょっと待って…… この『縄』って何?」

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