靖之のマンションに着くと、ムードも何も無く脱がされた。
「ねぇ、せめてシャワー……」
「そのままでいいよ」
靖之はどこからともなく赤い綿ロープを出してきた。
「ねぇ、どうしてそんなの持ってるのよ!」
「ん〜? このまえ、なんとなくネットのアダルトグッズのサイト見てて、
安かったんで買っちゃった」
「そんなもん衝動買いするなよぉ」
「さ、真っ直ぐ立って」
「止めようよぉ」
「だーめ」
言うが早いか首に綿ロープを回され、胸の少し上で結び目を作られた。
「わ!」
私の出した声は、恐怖と驚愕の声。
なんだかわからないうちに、本当にSMの緊縛の対象になってしまいそうな恐怖と、
靖之が信じられないほど手早く縄を操作するのに驚いたのだ。
それでも使い慣れているわけではないらしく、縄と一緒に取り出した手順を書いた
紙を見ながら、胸の下あたりとお臍の下あたりにまた結び目を作った。
「足開いて」
「エッ?」
言われるままに少し足を開くと、股の間に縄を通し、下から背中にまわして、
最初の首の縄の背中側に通した。
最初、股の下を緩く通っていた縄のことは気にならず、その凶悪な目的にすら
気付かなかった。
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