■トレヴェニアン「ルー・サンクション」(河出文庫)【4】
スラム街育ちで大学教授で高名な美術評論家で元一流登山家で元パートタイムの殺し屋な主人公が、ロンドン滞在中にイギリスの機関に特殊売春屋に潜入することを強制させられる話。皮肉の利いた会話とか現代美術に関する蘊蓄とかが鼻持ちならなくてステキ。娼家の女主人に盲目的に仕える元弁護士で大男の黒人用心棒なプティ・ノエルたん萌え、ということにしておくか。
■テリー・ビッスン「世界の果てまで何マイル」(ハヤカワSF)【2】
原文のリズムを尊重するあまり、エラく読みづらくなってる訳文ぽくてキツい。つーかなんでFTがあるのにもかかわらずSFに入ってるんだろう。半分くらいまで強引に読みすすめてたら、後半はやたら読みやすくなってて納得いかねえ。読者に無駄な苦労を押し付けんなっつーの。
●ハーラン・エリスン「世界の中心で愛を叫んだけもの」読みちゅう。作者の序文と巻末の訳者解説でもうおなかイパーイなのれすが。中身もあんま好きじゃないからイアン・マクドナルド「火星夜想曲」でも読もうかな。
●史上最強の弟子4巻ゲット。ほのかたんは相変わらずイイ!とか思ってたら次の5巻で一応完結というか、4月下旬から週刊サンデーに移る上に話もふりだしに戻るらしい。そりゃないぜセニョール。 |