■デイヴィッド・ブリン「ポストマン」(ハヤカワSF)【4】
第三次世界大戦で世界が壊滅した15年後、北斗の拳みたいな惨状のアメリカで、一人の浮浪者が偶然郵便配達のジープを見つける。奇跡的に無傷で残っていた郵便配達員の制服と15年前の郵便物を持って、彼は生き残った集落を廻り、いつしか彼は合衆国復興の象徴となる。
▼前半は期待してた通りの展開でイイ感じだったのに、後半はちょっとなんだかだってなんだか。郵便配達がつなぐ希望!みたいな心温まる話だと思ってたのに。いやハッピーエンドではあるけどそんな改造人間とか出されても…サクサク読めておもしろかったが。ケビン・コスナー主演で映画化されてるらしいです。
■津原泰水「蘆屋家の崩壊」(集英社文庫)【4+】
30過ぎて定職にも就かずぶらぶらしてる「おれ」と怪奇作家の通称「伯爵」が豆腐を食べたりこんにゃく食べたり怪異に遭ったりする連作短編集。
▼地味に本屋を回って探してたんだけど、全然見つからなくてちょうムカ。10件くらい空振りだった。苦労した甲斐あって非常にイイですよ手放しでおすすめ。小泉八雲っぽいかも。 |