何故庵野監督はバッシングされるのか
昨今庵野秀明監督は、やたらとバッシングを受けている。 これはどうしたことだろう。 彼はオネアミスの翼とか、不思議の海のナディア、そして社会現象までになった 新世紀エヴァンゲリオンといった、名作アニメを手がけてきた監督である。普通に 考えれば称賛こそ受け、非難されることはなかったのではないだろうか。 庵野監督(以下庵野)がなんだか散々言われているのは、テレビ版最終話や、劇 場版最終話が一般的に見てさっぱりだったことが原因だと思われる。それまでは、 謎を含んだ難解で哲学的でエンターテイメント的に見ても面白く、謎解きとしても 面白いというストーリー、斬新な演出、表現などが、アニメをあまり見ない大人ま でトリコにしていたのだが、その最終話だけがなんだかアレだったために人々がい や〜んな気分になって、こりゃ誰の責任だ?庵野だ!ってことで庵野は吊るし上げ を食ってるわけだ。 だめだ。堅苦しい文章でいこうと思ったのに、できん! これから普通モード。 吊るし上げを食ってるといっても、もちろん支持者はいて、更に最終話も納得で きる話だったと言っている人もいる。 しかし、どうやらインターネット上では(僕の見ている範囲では)庵野はヒゲメ ガネだの、みやむーに振られたとか、散々な言われようだ。 なぜか。 なぜか、なんて僕にとっては深く考えなくてもなんとなく分かってしまうのだが、 それがわからなかったり不愉快に思ったり、そういう人(相方とかその他大勢)も いるので深く考えてみよう。 そりゃ、自分が面白くてメチャはまってたアニメが、最終的に「なんじゃこり ゃ!?」的な終わり方をしていたら、そりゃ作者の首魁であるところの庵野をあー だこーだといいたくなるってものでしょう。 「自分はあの最終話の内容は良くわかるし、良かったと思う。」 そんな人は、別に庵野に対して「スゲエ」って気分を抱きはすれ、「あのヒゲメ ガネめ!」とか、「みやむーにフラれやがったくせに!」とか思うはずはありませ ん。 しかし、今庵野はさんざんひどいことを言われている。 なぜか。 そりゃ最終話を不満に思っている人がたくさんいたら、庵野バッシングの声が高 まっていくでしょうよ。 庵野バッシングは、新世紀エヴァンゲリオンという作品の結末に納得のいかない 人がたくさんいるからである。 そう結論づけても差し支えないだろう。 人の口に戸は立てられないから、そりゃ庵野の評判が悪くたって、不愉快に思っ てもどうしようもないですな。 で、不愉快なひとはできるだけそういう意見とかナニには触れないようにしまし ょう。ってことで って、全然説明にも何もなってないじゃん! ええっと、それじゃ、バッシング側はどうして庵野をバッシングするか! それでいこう。 なぜ庵野はバッシングされるか。 隙があるから。 バッシングされる余地があるから。 作品にはそんなの関係ないじゃんって言う向きもありますが、バッシングする側 は、庵野の隙っていうか、問題点ですな。それが、もろに作品をアレしちゃってる もんだから、バッシングするわけですよ。いや、アレしちゃってるかどうかは実際 にはわからないけど、アレしちゃってるように思えるからここまでバッシングが盛 り上がっているわけです。 テレビ版、作画レベルがどんどん落ちていったのは、庵野がしっかりしていない からだ。きちんと話を全部考えて、制作スケジュールを煮詰めていなかったからだ。 とか、テレビ版最終回、あんな自己啓発セミナーまがいのものになってしまったの は、庵野がカルト宗教体験が投影されているからだ。そんなもの見せやがって!と か、アスカが最後まで救われやしないってのは、庵野がアスカの声をやっている声 優:宮村優子にフラれたからだ、とか。 いくらでも庵野自身の行動、体験と作品の関連性を指摘できる。それがバッシン グされる「隙」ってものなのだ。 もちろん、バッシングする側も、エヴァがあんなにすばらしいアニメ作品ではな かったら、バッシングなんてしないだろう。好きだからこそ、猛烈に納得のいかな い幕切れとなってしまった作品の監督をこき下ろすんだろう。 そして、エヴァ、ナディアという2つの超ヒット作品は、なんだか所々やたらと 説教臭い。その説教臭い作品を作っている庵野、私生活じゃ散々だし、確かにいい ものは作るがあのどうしようもない無計画さってなんだよ。言ってることとやって ることが随分違うんじゃないのか?あんなダメ人間が見てるやつに説教してるわ け?的なナニを感じている人もいるだろう。 その説教臭いのに云々ってのは、どうも長渕や尾崎がバッシングされる理由と似 ている気がする。 しかし、本当に深く考えると長くなるのでここらで終わりにする。ここから先は 気が向いたら皆さん考えてみてください。 唐突に終わり。だって、飽きちゃったんだもん。すまぬ。>ウノ
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