この文章は崎田さんから送られて来たメールをそのまま転記したものです。

改行、強調などは私が勝手にしました。

17日夜

ドミニクから電話。

「ラスト・ディナーにしよう」。

私の体も大分回復した。

最後の夜は 我々2人とドミニク(フランス)、

マーティン&カースティン(ドイツ)のインターナショナル・フレンズ・ディナー。

場所はやっぱりフリーバード・カフェ。

入っていくとまだ残っていた仲間や地元の仲間が楽しんでいた。

見知らぬおねえちゃん(こんどはほんまにおねえちゃん)が声をかけてきた。

「あなた達がハネムーンで来たっていうファンなの?」

「そうです」

「おめでとう。ようこそジャクソンビルへ」

そのとなりのおねえちゃんが怪気炎をあげる。

「The south's gonna do it again!!!」

おいおいチャーリー・ダニエルズ・バンドかよ。

濃いなあ。おねえちゃんは嬉しいけど濃すぎるぞ。

ディナーの後はホテルのバーでハンス(オランダ)を交えて

インターナショナル・スキナード・フレンズ・ミーテング。

このハンスがよくしゃべる。

仕事の関係で2年に一度しかこれないらしく、来たときの炸裂度が強力だ。

話は前のスキナードのヨーロッパ・ツアーの話題に。

「しかしなあ、前座がひどいよなあ。」

「誰?」

「ブルース・ディッキンソン」

「うわあ最悪。」

「誰それ?」

「アイアン・メイデンの奴」

「ヘビメタかよ。ひどいなあ」

「けどパリではその間客はみな外でビール飲んでたよ。」

「ドイツではメタルの客が多くてうんざり」

「俺80年代のメタルって大嫌い」

「けどハード・ロックはいいよなあ。」

「たとえば?」

「昔のヴァン・ヘイレン」

「俺はメタルでもモーターヘッドは好き」

「彼等はメタルじゃない。真のバイカーズ・ロックだ」

 なんてたわいのない話からお国自慢までえんえんと続きもう真夜中。

この後ベアーの部屋へ。

ここにもぞろぞろ集まり皆で飲んでいる。名残り惜しそうに。

もうつかれたな。皆さんおやすみなさい。

「おう、また来年な。」

「NO MORE ALIGATOR DOMO ARIGATO」

誰やこんなしょうもない冗談考えたんわ。

やっぱりハンスか。


『続く』