Reader's Column
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第9回 親の威厳というものはダンナさま流子どものしつけ方つ ん 生後十カ月を過ぎたうちのおぼっちゃまは、ただいまイタズラ真っ盛り。台所に進入しては、調味料の入っている戸棚をパカッと開けてニンマリ。しょうゆの入った一・五リットルのペットボトルを床にゴロゴロ。オリーブ油のビンを割ってしまって、床中、油まみれにしてしまったことも。 このイタズラをなんとか阻止しようとすると、顔を真っ赤にしてギャーギャーわめく、わめく。 じゃあ、好きにやってと、やりたい放題やらせておく私も私なんですが……。 最近は彼もずいぶん立派になったもので、お茶をとれだの、バナナをくれだの、指で指図するようになりました。腕をまっすぐにのばし、人さし指をピンと突き出して、一声、アーっ。ときどき、どれを指しているのか分からなくて、違うものを渡すと、首をブンブン横に振り「ギャーーっ!」。 しかも、ご所望のものを渡しても、しばらくすると床にポイ。 なんなの、この子は一体! こんな息子の傍若無人ぶりを見かねたダンナさまは「うるちゃい!」と息子に一喝。「だいたい、お前のしつけが甘すぎる。親の威厳ってものを、ちゃんと示さなきゃいかん」と私にも一喝。 とは言ったってねぇ。 「いいか、よーく見とけよ」と自信満々のダンナさま。息子が再びギャーっとわめいた瞬間、間髪を入れずダチョウ倶楽部のワザをちょっと恐い顔で三連発。 ヤーッ、ヤーッ、ヤーッ。 これには、さすがの息子もボーゼン。 「ほら、だまっただろ?」 でも、数秒すれば、また再びギャーっ。 今度は、ハンニャのようなものすごい形相で「こりゃあぁ!」。 すると息子は、ギャハハハっと、なぜか大ウケ。 果たして、これを「威厳」と呼んでいいものかどうか、ちょっと考えてしまいます……。(つ) |
※縦書きの原稿を横書きに直してありますので、数字等の表記が『ふれあいポスト』掲載時と異なります。