Reader's Column
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第12回 悟りを開いたダンナさま子とともに親も成長いたしますつ ん 息子が生まれて一年がすぎ、そろそろ育児にも慣れてくると、親もちょっとやそっとのことじゃ動じなくなってきます。 うどんを手づかみで食べて、あたり一面ぐちゃぐちゃにしたって、あぁ、またやってるという具合。取り立てて大騒ぎもしません。 ダンナさまも、ずいぶん変わりました。以前は、息子が手でお皿の中をかきまぜたり、口からオエっと吐き出したりするだけでも、アチャーと「北斗の拳」状態だったのが、最近は「神経質な人は子育てできんなあ」と遠い目をしてポツリ。 そうです、人間って変わるもんなんです。 息子がオモチャをガンガンたたきつけて壊してしまい 「あーあ、壊れちゃった」と私が言うと、 「形あるものは、いつか壊れるものよ」 と、妙に達観したことをおっしゃる。 息子がお茶をジャーと床にこぼしても 「人とは、こぼすものよ」 となんだか、おシャカ様のよう。 あぁ、ダンナさまから後光がさして見える……。 お風呂で息子の髪を洗うときも、今はその場で棒立ちにさせたまま、頭のてっぺんから「いくぞー」と一声、 ジャバーーー! 「ちゃんと目をつぶるから、石けんも目に入らないし、意外と大丈夫だよ」と妙に大胆。 それまで少しでもお湯が耳に入ると「わあ、中耳炎になる。早くふいて、ふいて」と大騒ぎしていたダンナさまは、今いずこ……。 子育てしてるうちに、親もたくましくなっていくんですねえ。ここのところ、私もめっきり、腕っぷしが強くなってきたし……。(つ) |
※縦書きの原稿を横書きに直してありますので、数字等の表記が『ふれあいポスト』掲載時と異なります。