●Reader's Column――つんさんの「マザーズライフ・パパと子どものいる風景


Reader's Column
へもどる

つんさんメニュー
へもどる

第12回 悟りを開いたダンナさま 

子とともに親も成長いたします

           つ ん

 息子が生まれて一年がすぎ、そろそろ育児にも慣れてくると、親もちょっとやそっとのことじゃ動じなくなってきます。

 うどんを手づかみで食べて、あたり一面ぐちゃぐちゃにしたって、あぁ、またやってるという具合。取り立てて大騒ぎもしません。

 ダンナさまも、ずいぶん変わりました。以前は、息子が手でお皿の中をかきまぜたり、口からオエっと吐き出したりするだけでも、アチャーと「北斗の拳」状態だったのが、最近は「神経質な人は子育てできんなあ」と遠い目をしてポツリ。

 そうです、人間って変わるもんなんです。

 息子がオモチャをガンガンたたきつけて壊してしまい

「あーあ、壊れちゃった」と私が言うと、

「形あるものは、いつか壊れるものよ」

と、妙に達観したことをおっしゃる。

 息子がお茶をジャーと床にこぼしても

「人とは、こぼすものよ」

となんだか、おシャカ様のよう。

 あぁ、ダンナさまから後光がさして見える……。

 お風呂で息子の髪を洗うときも、今はその場で棒立ちにさせたまま、頭のてっぺんから「いくぞー」と一声、

ジャバーーー!

 「ちゃんと目をつぶるから、石けんも目に入らないし、意外と大丈夫だよ」と妙に大胆。

 それまで少しでもお湯が耳に入ると「わあ、中耳炎になる。早くふいて、ふいて」と大騒ぎしていたダンナさまは、今いずこ……。

 子育てしてるうちに、親もたくましくなっていくんですねえ。ここのところ、私もめっきり、腕っぷしが強くなってきたし……。(つ)


copyright:Tsun! (『ふれあいポスト』1999年1月号掲載)

※縦書きの原稿を横書きに直してありますので、数字等の表記が『ふれあいポスト』掲載時と異なります。


Reader's Column へもどる

つんさんメニューへもどる