●Reader's Column――つんさんの「マザーズライフ・パパと子どものいる風景


Reader's Column
へもどる

つんさんメニュー
へもどる

第19回 パパだってかまって欲しいんだもん。 

子は親離れするけれど、親は子離れできません…。

           つ ん

 以前は、わざとらしくダンナ様と私が、ラブラブオーラを大放出していると、顔を真っ赤にして憤慨していた息子。それが最近じゃウンともスンとも反応しなくなって、息子をからかうのが好きなダンナ様は、ちょっと物足りない様子。

 先日も、公園で息子を真ん中に、三人で手をつないでいたときのこと。息子は、ダンナ様と私の手をつながせて、一人でタッタカ走り出してしまったんです。

 少し前なら、こんなことは絶対やらなかったはずなのに…。

「二人で仲良くやりなさいってことなのかな?」

 日々の生活をちょこっと反省しつつ、ずいぶん成長したんだなあと、息子の背中を見て、私は思ったのでした。

 こんなふうに、息子は少しずつ親離れを始めているというのに、親はなかなか子離れできないんですよね。

 特にダンナ様は、今までのワザが効かなくなってきたので、小ワザを使うようになり、さらにはマゾっ気まで出てきてしまいました。

「ねえ、お父さんにチューして」

「ヤダ」

むりやり「ぶチュー」

「ヤダ、ヤダ、キック!」

「じゃあ、ゼリーあげようか? ゼリーあげたら、チューしてくれる?」

「…、ヤダ。ゼリー」

「ゼリーあげるよ。だからチューして」

「ヤダ、キック」

「なんでキックするの〜」

って、なんだか一歩間違えると、セクハラおやじのよう…。まだ息子だから許せるものの、次に女の子でも産まれたら、どうなってしまうのかしら…。

ああ、恐ろしや、恐ろしや。

 ちなみに息子は、ちゃんと私には、かわいくお口にチューしてくれますよ。ヌッホッホッホ。(つ)


copyright:Tsun! (『ふれあいポスト』1999年8月号掲載)

※縦書きの原稿を横書きに直してありますので、数字等の表記が『ふれあいポスト』掲載時と異なります。


Reader's Column へもどる

つんさんメニューへもどる