●Reader's Column――つんさんの「マザーズライフ・パパと子どものいる風景


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第23回 ついに二人目が!

息子にとっては悲しい宣告!?

           つ ん

 わたくし、今まで内緒にしておりましたが、ナント二人目を懐妊いたしました!

 でもって、このことが発覚したのは、息子が一歳九カ月のころ。とりあえず息子にも報告しようと、お風呂に入っているときに、さりげなく言ってみました。

「お母さんね、おなかに赤ちゃんができたんだよ。Rちゃんもお母さんのおなかにいたでしょ、覚えてる?」

 すると息子は、しばらく神妙な顔つきをしたあと、すぐにまた遊び始めてしまいました。その反応を見て「まだよくわからないのかな」と安直に考えていた私…。

 ところが、その数日後。ダンナ様と息子と私の三人で、布団の上をゴロゴロしていたときのこと。息子が私の上に馬乗りになり、パッカパッカとやり始めたのです。そこでダンナさまが「ダメダメ、お母さんのおなかの中に、赤ちゃんがいるんだよ。そんなことすると、赤ちゃんがイタイ、イタイって言うよ」とたしなめました。

 すると、なんと!

 息子は、今まで見たこともないほど悲しそうに、シクシクと大粒の涙を流して泣きはじめたのです。これには、ダンナさまも私もビックリ!

 私は息子をギュッと抱きしめて「お母さんね、Rちゃんのこと大好きだよ。Rちゃんのこと一番大事だから、大丈夫だよ。もう泣かなくていいよ」と、しばらく言い続けていたら、なんとか落ちついてくれたので、どうにか一安心。

 それにしても、何気ない一言で、まさか息子がこんな反応を示すなんて…。

 いやはや、子どもをあなどっては、いけませんね。改めて「子どもって何でもわかってる」し、とっても「傷つきやすい」んだなと痛感させられたのでした。でも、この先のことを考えると、ちょっと不安が残るなぁ…。(つ)


copyright:Tsun! (『ふれあいポスト』1999年12月号掲載)

※縦書きの原稿を横書きに直してありますので、数字等の表記が『ふれあいポスト』掲載時と異なります。


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